認知行動療法における事例定式化と治療デザインの作成 (2008)(品切れ)
問題解決アプローチ
同じ診断がついてもクライアントはそれぞれの個性を有し、それぞれ個別の人間である。ガイドラインがあると、そのままガイドラインに沿ってケースをマネジメントしたくなる。しかしそれは同時にクライアントの個別性,ケースの個別性を見失うことを意味する。本書の目的は、臨床家が、患者の個別性に配慮した上で、認知行動アプローチによる事例定式化を行い、治療デザインの作成を手助けすることである。事例定式化が正確に行われてこそ、真に効果的な治療計画を策定することが出来るのである。
アーサー・M・ネズ、
クリスティン・M・ネズ、
エリザベス・M・ロンバルド著、
伊藤絵美 監訳
定価 4,180 円(本体3,800円 + 税) A5判 並製 400頁
ISBN978-4-7911-0686-8〔2008〕
Contents
第Ⅰ部 事例定式化から治療デザインの作成まで:問題解決モデルの活用を通じて
第1章 たったひとつのやり方ですべてに対応することは不可能である:問題解決者としての認知行動療法家
第2章 認知行動療法における事例定式化に問題解決モデルを適用する
第3章 認知行動療法の治療デザインに問題解決モデルを適用する
第4章 外来用治療ガイド(本書第Ⅱ部)の活用の仕方について
第Ⅱ部 特定の障害と問題
第5章 うつ病
第6章 特定の恐怖症
第7章 パニック障害と広場恐怖
第8章 全般性不安障害
第9章 社会恐怖(社会不安障害)
第10章 強迫性障害
第11章 外傷後ストレス障害
第12章 境界性パーソナリティ障害
第13章 男性の勃起障害
第14章 カップルの問題
第15章 怒りの問題
付録A CBT治療計画のための早分かりガイド
付録B 主要な認知行動技法についての解説
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