ワーク・エンゲイジメント
基本理論と研究のためのハンドブック
働く人も会社も組織も健康にする最新のコンセプト。ワーク・エンゲイジメントは、オランダ・ユトレヒト大学のシャウフェリ(Wilmar B. Schaufeli)教授によって、「バーンアウト」(燃え尽き症候群)の対概念として提唱された。仕事に誇りをもち、仕事にエネルギーを注ぎ、仕事から活力を得て生き生きとしている状態を、ワーク・エンゲイジメントという。産業・組織心理学において新しく提唱された概念であり、充実し、生産的に仕事を行っていくうえでの基盤となる。本書は、このような特徴を持つワーク・エンゲイジメントに関して、現在の最高水準の知見を提供する。
アーノルド・B・バッカー、
マイケル・P・ライター 編
島津明人 総監訳
井上彰臣、
大塚泰正、
島津明人、
種市康太郎 監訳
定価 6,380 円(本体5,800円 + 税) A5判 上製 416頁
ISBN978-4-7911-0865-7〔2014〕
Contents
第1章 ワーク・エンゲイジメント:序論
第2章 ワーク・エンゲイジメントの定義と測定:概念の明確化
第3章 人は日々同じようにエンゲイジしているわけではない:状態ワーク・エンゲイジメントの概念
第4章 仕事を楽しむ人と仕事に追われる人:ワーク・エンゲイジメントとワーカホリズムの違い
第5章 ポジティブ心理学の力:心理的資本とワーク・エンゲイジメント
第6章 職場で生き生きとする:活力の先行要因
第7章 エンゲイジメントを予測するための仕事の要求度‐資源モデル(JD-R モデル)の活用:概念的モデルの分析
第8章 ワーク・エンゲイジメントのメタ分析:バーンアウト、要求度、資源、アウトカムとの関連
第9章 資源とワーク・エンゲイジメントの獲得のスパイラル:ポジティブな仕事生活を維持する
第10章 エンゲイジメントとスライヴィング:エネルギーと仕事への結びつきに対する補足的視点
第11章 思考から行動へ:従業員のワーク・エンゲイジメントと仕事のパフォーマンス
第12章 エンゲイジメントを向上させる:介入の計画と評価
第13章 ここからどこに向かうか:ワーク・エンゲイジメントの統合と今後の研究
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