プレゼンティーイズム
その意義と研究のすすめ
近年,わが国でも病気を持つ労働者の増加によりプレゼンティーイズム(狭義は「健康問題に関連した労働生産性損失」)への関心が高まってきている。今後,高齢者の増加,がん等の治療の進歩による辞職しない人の増加,うつ病・適応障害・発達障害などの増加により,さらなる増加が予想される。本書は,プレゼンティーイズムを「健康問題を持ちながら出勤している状態」と広く捉え,この状態が労働者個人やその家族,企業,社会にとってどのような意義を有するのか,という広い視点からみることを提唱する。そして,これまでの主に欧米の研究をわかりやすく紹介しながら,プレゼンティーイズムの意義とわが国での研究の必要性を具体的に説く。プレゼンティーイズムに関心をもつすべての人に。
武藤孝司 著
定価 2,860 円(本体2,600
円 + 税) A5判 上製 148頁
ISBN978-4-7911-1018-6〔2019〕
Contents
第1章 プレゼンティーイズム研究の歴史
第2章 プレゼンティーイズムの定義
第3章 プレゼンティーイズムの測定方法
第4章 健康問題を持ちながら出勤する理由
第5章 健康問題を持ちながらの出勤の影響
第6章 疾患とプレゼンティーイズムとの関連
第7章 生活習慣とプレゼンティーイズムとの関連
第8章 プレゼンティーイズムへの対応策
第9章 疾患ごとのプレゼンティーイズム対策
第10章 プレゼンティーイズム研究の課題
第11章 プレゼンティーイズム研究のすすめ
関連書
ワーク・エンゲイジメント
A・B・バッカー/M・P・ライター 編、
島津明人 総監訳、井上彰臣/大塚泰正/島津明人/種市康太郎 監訳