大人のADHDワークブック
大人のADHDの症状としては、「集中できずに気が散る」「注意が散漫になる」「片付けられない」「計画をうまく立てられない」「時間をうまく管理できない」などが見られます。そのため、本人も苦しいのですが、周りからいつもがっかりされ、怒られ、あきれられてばかりいます。やるべきことをやり遂げることができず、本人もイヤになる毎日です。本書は、このような方のための本です。ADHDについて科学的に明らかとなっていることが詳しく説明され、効果的な治療法についても分かりやすく述べられています。また科学的なデータにもとづいて周りの人たちとの関係を好転させるためのテクニックが紹介されています。ADHDはコントロール可能な障害です。本書を読み、テクニックを身につければ、ADHDをコントロールして自分のもつ能力を十分に生かすことができます。本書は、人生を自分の手に取り戻すためのヒントが満載のワークブックです。
ラッセル・A・バークレー、
クリスティン・M・ベントン 著
山藤奈穂子 訳
定価 2,860 円(本体2,600円 + 税) A5判 並製 352頁
ISBN978-4-7911-0910-4〔2015〕
Contents
ステップ1 まずはじめに、診断を受けよう!
自分はADHDかもしれない?
自分だけで問題をなんとかできる?
どうやって病院を探せばいい?
診断を受けるために必要なもの
診断面接で伝えられること
ステップ2 考え方を変える─ADHDについて知り、受け入れる
自分のADHDについて知る
衝動にあらがう ─セルフコントロールの第一歩─
自己コントロール ─ほしいものを手に入れるために─
実行機能─自己コントロールをつくりだす力……さらにもっと大切な働きも!─
ADHDとはどんなものか、どうすればうまくコントロールできるか
ADHDを受け入れる
ステップ3 脳を変える─ADHDをうまくコントロールするための薬物療法
薬物療法を受けたほうがよいのはなぜか
中枢神経刺激薬
非刺激薬
薬物療法の効果
ステップ4 日々の生活を変える─うまくやるためのいつものルール
ルール1:ちょっと待て!
ルール2:過去を見よう……すると先が見えてくる
ルール3:過去の失敗についてつぶやき、これから先の行動についてつぶやこう
ルール4:大切な情報を目に見えるようにしよう
ルール5:未来を思い描いてやる気をつくれ!
ルール6:小分けにしよう!
ルール7:見えるようにしよう!
触れるようにしよう!手で動かそう!
ルール8:自分のADHDを笑おう!
ステップ5 環境を変える─生活場面でADHDをコントロールする
教育
仕事
お金
人との関係
危険な運転、不健康なライフスタイル
精神疾患の合併
薬物と犯罪
関連書