月刊 脳の科学 第25巻3号 【特集】快と不快  [図1]   [図2]   [図5]   [図6]   [図7]   [図8]  
生物社会における快と不快:ミツバチの適応戦略,社会性行動と助け合い 笹川浩美

図7巣仲間認識

A
B
C
 
  1. ハリナシバチの1種(Trigona carbonaria Smith)の飼育巣箱:巣門のまわりに働き蜂の門番がいる.CSIRO, Brisbane, Australia にて撮影.
  2. 他の群由来の蜂を攻撃するハリナシバチの門番:ハリナシバチは同種でも他の群と自分の群の個体(巣仲間)を確実に見極める.CSIRO, Brisbane, Australia にて撮影.
  3. ニホンミツバチとセイヨウミツバチの巣仲間認識:ニホンミツバチ(右)とセイヨウミツバチ(左)を実験的に出会わせた.反応は個体によって異なる.種が異なるにもかかわらず,個体によってはこのように口移し行動を始め,あたかも同じ巣の仲間のように振る舞う.一方,個体によっては,大顎で咬みつき合い,針を刺すなど取っ組み合いの大喧嘩になり,殺し合いになる場合もある.