月刊 脳の科学 第25巻3号 【特集】快と不快 [図1] [図2]
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生物社会における快と不快:ミツバチの適応戦略,社会性行動と助け合い 笹川浩美
図8ラン科植物キンリョウヘン(金稜辺蘭)の花に群がるニホンミツバチの分蜂群
キンリョウヘンの花は,昆虫に花蜜も花粉も与えず,花の香りでニホンミツバチを特異的に強く誘引する.ミツバチは,ダンス言語の他に,いろいろな化学言語を使ってコミュニケーションを行っている.この花は香りでミツバチの情報化学言語を話し,ミツバチの快を擬態する(?)という受粉戦略か.