月刊

精神科治療学 第08巻11号

1993年11月

• 特集にあたって
  山口直彦

• 文化における超自我機能の衰弱と精神病の軽症化
  市橋秀夫

• 米国における境界性格障害の概念の動向‐外傷説を含む視点から
  岡野憲一郎

• 対人恐怖，社会恐怖とその文化的影響
  藤田定　成田善弘

• 登校拒否と日本文化
  山中康裕

• 宗教におけるいやしの構造に関する一考察‐一方向型と双方向型の二類型
  大宮司信

• 「非定型精神病」の小民族誌‐病はいかに語られ，いかに聞き取られるか
  江口重幸

• ケニア・カンバにおける呪医の文化精神医学的研究
  小林幹穂　石垣博美　日野文

• 手かざしを契機に発症した憑依症候群の一症例‐邪病との比較文化精神医学的考察
  大月康義

• Culture-bound syndrome研究の論点と今後の課題‐沖縄地方のカミダーリィの検討を通して
  吉永真理　佐々木雄司

• 構造の外で‐治療関係ではない関わりの可能性と危険性
  河本純子

〔治療覚書〕

• 分裂病治療の経験‐精神病院の夜回診のこと
  星野弘

〔ケースカンファランス〕

• 慢性的な不登校を来した思春期女子と，その自己愛と自己評価調整の病理をめぐって
  皆川邦直　橋本元秀　守屋直樹

〔図説CT読影〕

• 家族性に発症し，歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症（DRPLA）が疑われた１症例
  榎田雅夫　竹原陽一　相川博他

〔卒後教育〕

• 精神科医に必要な「リハビリテーション」の知識(3)上肢の運動学
  水島繁美

• 《精神薬理学》三環系抗うつ剤抵抗性うつ病におけるリチウム付加療法‐低投与量および通常投与量のリチウムを用いた対照試験
  福原洋一　笠茂公弘　小島卓也