月刊

精神科治療学 第12巻10号

1997年10月

【特集】 多重人格をめぐって　(II)

• 多重人格の文化的背景‐Janetの多重人格と外傷性記憶理論を再読する‐
  江口重幸

• 解離性同一性障害と分裂病様症状
  田中 究

• 多重人格障害の治療のストラテジー‐役割理論を用いて‐
  磯田雄二郎

• 多重人格に関する懐疑論
  中谷陽二

• 解離性同一性障害は究極の解離性障害か？‐新解離性連続体仮説の提言‐
  梅末正裕　坂本仁美

• 〈座談会〉わが国における多重人格‐その病理と治療‐（その2）
  山口直彦　安克昌　 市橋秀夫　江口重幸　中安信夫

【症例報告】

• 「家族が面会に来ている」という妄想について
  塚崎直樹

• 悪性症候群を併発した進行麻痺の1例
  野田恵子　井上雄一　高田耕吉　他

【私の臨床経験】

• 自己創造過程としての中年危機‐遷延性うつ病者に対する内観療法の経験から‐
  巽 信夫

• 熱中症を契機に発症し重篤な後遺症を残した悪性症候群が疑われる一例
  藤本 明　大橋一予　石津すぐる　他

【連載】

〔ケースカンファランス〕

• 退行期に発症し「精神病症状」を呈する1例
  岡 潔　鈴木國文　村上靖彦

〔てんかん治療の覚書(10)〕

• 患児をめぐる問題
  久郷敏明

〔こころの病と遺伝(その2)〕

• 精神疾患は遺伝病か？‐その2：育ちの再評価
  佐々木司　南光進一郎

〔統計的方法を用いた論文を読む(２)〕

• 研究計画（特に臨床試験）
  中井里史　三宅由子

〔最新情報〕

• アポトーシス‐アルツハイマー病と関連して‐
  角徳文　笠原洋勇
• タウ蛋白
  角徳文　笠原洋勇
• アポＥ
  新井哲明　森啓

〔精神科医のためのくすりの時間〕

• 《トピックス》Phenytoinの副作用・相互作用(２)‐最近の報告‐
  小滝 一　鹿志村淳子　伊賀立二

〔海外文献ジャーナルクラブ〕

• 《解離性同一性障害》解離性同一性障害(パートⅠ)‐定義，臨床像，診断について‐
  水野高一郎　金田弘幸　山口直彦