月刊
精神科治療学 第22巻05号
2007年05月
《今月の特集:強迫の診立てと治療 I》
日常生活に大きな障害をもたらす精神疾患の1つとして強迫性障害が挙げられる。また,強迫そのものはあらゆる精神疾患に出現するため,その対応は臨床場面で重要となる。本特集では強迫性障害ならびに強迫症状についての総合的理解を目指して,臨床的諸問題を取り上げた。
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- 特集にあたって
仙波純一
- 強迫の症状学
加藤華子,濱田秀伯
- 強迫の臨床における精神分析の機能
嶋田博之
- Obsessive-compulsive spectrum disorders(強迫スペクトラム障害)の概念と今後の展望
松永寿人
- 強迫性障害の治療アウトカム
岡嶋美代,橋本加代,野口由香 他
- 強迫性障害における脳画像研究
齊藤幸子,延原健二,奥川学 他
- 強迫性障害の動物モデルとしてのマーブル・ベーリング行動
松下満彦,江頭伸昭,藤原道弘 他
- うつ病の強迫症状
小林聡幸
- 統合失調症の強迫症状
尾鷲登志美
- 児童の強迫症状とその経過―広汎性発達障害にみられる「強迫性」―
広沢郁子,広沢正孝
- 子どもの強迫性障害―トゥレット障害を中心に―
傳田健三
- 脳炎か急性精神病か?致死性緊張病と非ヘルペス性辺縁系脳炎の異同をめぐって―自験4症例に基づく臨床的検討と考察―
深津孝英,前川和範,兼本浩祐
- 職場復帰援助プログラム評価シート(Rework Assist Program Assessment Sheet:RAPAS)の信頼性と妥当性
秋山 剛,岡崎渉,富永真己 他
- 難治性の自傷行為に対して fluvoxamine が有効であった重度精神遅滞の一例
片山規央,深津敏彦,鈴木喜明 他
- 異なる薬物反応性を示した自己臭妄想と被害関係妄想が併存した1例
磯村信治,松田芳人,渡辺義文
- 成年後見制度と精神医療―統合失調症の場合―
白石弘巳
〔体験を聴き,症候を読む〕第14回
第 II 部 症候を読み解く:精神症候から病態心理へ―精神症候学の方法についての覚書―
- 第6章 逆ジャクソニズムという考え方(その2)―症候は騙されて作られる―
中安信夫
〔向精神薬―リスク&ベネフィット―〕
- ≪強迫性障害≫システマティックレビュー:難治性強迫性障害に対する抗精神病薬のaugmentation therapy(強化療法)
塩田勝利,西嶋康一
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