月刊
精神科治療学 第22巻11号
2007年11月
《今月の特集:精神科臨床における性機能の問題 II》
「性」はQOLの重要な構成要素の1つである。近年,性の問題がそれほどタブー視されなくなり,精神科臨床でも取り上げられる機会が増えつつある。前号と今号では,性機能の問題とその対策について,専門的な事項および一般の精神科臨床において必要な事項をまとめた。
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- 身体疾患で性機能が低下または廃絶した患者の心理とQOLおよび心理的ケア
松下年子,松島英介
- 身体疾患による性機能の低下に対する身体的な治療―主に脊髄損傷患者について―
小谷俊一
- 身体疾患による性機能の低下に対する身体的な治療―脊髄損傷以外の患者について―
石井延久
- 精神科一般臨床における高齢者の性の問題―性機能の低下,性の抑制低下,性に関する妄想など―
内野英幸
- 若年者の性の問題―性的被害を中心に―
奥山眞紀子
- うつ病患者におけるSSRI,SNRI惹起性性機能障害への対策
長田賢一
- 向精神薬(抗うつ薬を除く)による性ホルモン異常と性機能の障害,その対策
勝瀬大海,都甲崇
- 性機能不全の原因となる一般治療薬―物質誘発性性機能不全―
尾崎 茂
- 性ホルモンと脳機能―主に臨床的事項について―
中山和彦
- 性ホルモンと脳機能との関係―最近の脳科学の進歩―
加賀谷有行,倉田明子,渕上学,他
- Quetiapineとwarfarinの併用投与によりプロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)が延長したと考えられた統合失調症の一例
白川暁彦,山川克敏,松岡稔昌,他
- 抑肝散により低カリウム血症を生じた認知症の3例
西尾彰泰,益田大輔,金鳳虚
- 退行期うつ病で長期入院中に発症した孤発性Creutzfeldt-Jakob病
前川敏彦,佐々木健介,安岡克倫,他
- 躁状態を呈した脳梁欠損症に対してquetiapineが奏効した1例
小林和人,熊倉徹雄
〔心に残る症例〕
- 統合失調症の精神療法の心理的距離と副作用―「自閉の利用」の発想のきっかけとなった症例―
荒木冨士夫
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