月刊
精神科治療学 第23巻07号
2008年07月
《今月の特集:「軽いうつ」「軽い躁」―どう対応するか― I》
うつ病の増加,うつ病の軽症化ということが言われてすでに久しい。この変化には「新たな抗うつ薬の登場」「社会の変化」「精神科臨床場面の変化」そして「文化の変容」など多くの要因が絡んでいると思われる。本特集は,そうした多要因が交錯しながら増加してきたうつ状態の中でも,特に「軽いうつ」と,それと関連して論じられることの多い「軽い躁」とに焦点を当て,その臨床上の意味と対応策を探ろうとする試みである。(「特集にあたって」より)
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【特集】 「軽いうつ」「軽い躁」―どう対応するか― I
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- 特集にあたって
鈴木國文
- 双極II型障害―その登場の背景と意義―
岩井圭司
- 躁うつ混合状態の意味―「易刺激性-敵意うつ状態」(Benazzi,Akiskal)と「激越性うつ病」(Koukopoulos)―
大前 晋
- 双極II型障害と境界性パーソナリティ障害は関連しているのか?―自殺関連行動を呈した感情障害患者の検討から―
徳永太郎,林 直樹
- 子どものうつ病―発達障害と bipolarity の視点から―
傳田健三
- 小児における「双極性障害」診断の問題点
高橋礼花,加藤忠史,金生由紀子
- 子どもの抗うつ薬治療における問題―診断と治療反応性をめぐって―
岡田 俊
- 子どもへの抗うつ薬の投与に関わる問題ついて
野邑健二
- 不登校とうつ
清田晃生
- 気分変調症と気分循環症―その症候と疾患論的位置づけ―
津田 均
- 学校災害―PTSD 患者に対する後方視的研究―
大岡由佳,丸岡隆之,前田正治,他
- 治療抵抗性統合失調症に対する aripiprazole 併用療法の効果
富田 克,内村直尚
- 重度の制止に対し ECT のみで効果がみられずベンゾジアゼピン併用後に劇的に改善したうつ病の一例
上田 諭,河嶌 譲,齊藤卓弥,他
- 緊張病性亜昏迷状態を呈し統合失調症が疑われた若年周期精神病
小林聡幸,山家俊美,加藤 敏
- 大脳皮質島葉と精神神経疾患―最近の研究の展望―
永井道明,岸 浩一郎,加藤 敏
- プラセボ効果を理解する―神経画像法による貢献―
竹村隆太
〔オピニオン〕
〔精神科医のためのインターネット利用ガイド〕第7回
(本文で紹介したサイト)
psycom.net
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