月刊
精神科治療学 第24巻03号
2009年03月
《今月の特集:入院の診立て・判断 I》
患者をどの段階で入院させるのか、あるいは入院を断った方がよいのか、判断に迷うことは少なくない。 本特集では、臨床場面でよく遭遇する入院問題について、法的側面や、 患者動向の変化をふまえ、入院の適応病態、非適応病態、入院が害となる場合など判断となる共通点を探る。入院の促し方、説得の工夫など、病院施設別、疾患別に、第一線で活躍している医師が執筆。
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- 特集にあたって
加藤 敏
- 現代日本における精神科病棟(病院)への入院を考える―人間学的見地から―
加藤 敏
- 在院日数短縮指針(厚労省)の吟味(長所と短所)―総合病院精神科の場合―
佐藤茂樹
- 事例から考える精神保健福祉法の入院形態についての問題点
林直樹
- 自由入院の吟味
人見一彦
- 入院の診立て・判断―総合病院精神科病棟の場合―
小石川比良来,大上俊彦,西田正人
- 措置入院の判定に関わる諸問題―栃木県の精神科救急の資料に基づいて―
堀 彰
- ストレスケア病棟における入院治療の適応―外来・入院の比較検討―
徳永雄一郎
- 入院の診立て・判断―急性期救急ユニットの場合―
糟谷将隆,江口重幸,藤村尚宏
- 入院の診立て・判断―医療観察法―
安藤久美子,平林直次,岡田幸之
- 「健康問題」による自殺企図患者の臨床的検討
松木麻妃,松木秀幸,堀川直史
- 重度認知症の妻を在宅介護する夫の思いの分析
上城憲司、荻原喜茂、鎌倉矩子
- 成熟拒否のため9歳から体重増加が停止した12歳の神経性無食欲症の女児に多重構造化入院システムが奏効した一例
安田由華,橋本亮太,富岡孝仁,他
- 頻回の嘔吐により食道破裂をきたした摂食障害の1例
平野仁一,重村 淳,吉野相英,他
- 認知行動療法を施行して社会機能が改善した薬剤抵抗性の幻聴を主症状とする統合失調症の一症例
石川 陽,小原喜美夫,二宮英彰
- 不安感受性とパニック障害,慢性疼痛,物質使用との関連についての研究の現状と課題
古川洋和,松岡紘史,山内 剛,他
- サル霊長類を用いた統合失調症モデル
那波宏之,坂井美和子
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