月刊

精神科治療学 第24巻10号

2009年10月

《今月の特集：発達障害者支援のこれから―自閉症とアスペルガー症候群を中心に―》
発達障害者支援のこれから―自閉症とアスペルガー症候群を中心に―自閉症、アスペルガー症候群をはじめとする広汎性発達障害の人たちへの支援はどうあるべきか？発達障害者支援法をめぐる現状と今後の展望，乳幼児期から成人期までのライフステージごとの支援のあり方，医療，福祉，教育，労働の各現場からみた支援について専門家が執筆。学際的チーム・アプローチが不可欠な発達障害者支援の現状を紹介し、今後リーダーとしての役割をさらに強く要請される精神科医が知っておくべき知識を網羅した、最新版。

　定価 3,168 円（本体 2,880 円 + 税）

※精神科治療学は最寄りの書店様にご注文いただくか、弊社営業部（TEL 03-3329-0031）までお問い合わせください。

• 特集にあたって
  本田秀夫
• 発達障害者支援法の現状と今後の展望―広汎性発達障害を中心に―
  市川宏伸
• 行政の立場からみた発達障害者支援施策と今後の展望
  日詰正文
• 広汎性発達障害者の支援に関して，法制度に望むこと―医療の立場から―
  小野善郎
• これからの広汎性発達障害支援に望むこと―司法領域での経験から―
  藤川洋子
• ライフステージに応じた支援の意義と，それを阻むもの
  神尾陽子
• ライフステージを通じた支援の重要性―長期予後に関する全国調査をもとに―
  小山智典，稲田尚子，神尾陽子
• 広汎性発達障害の早期介入―コミュニティケアの汎用システム・モデル―
  本田秀夫
• 生涯にわたる支援の視点から学齢期における支援のあり方を考える
  安達　潤，萩原　拓
• 青年期における広汎性発達障害のひきこもりについて
  近藤直司，小林真理子，富士宮秀紫，他
• 広汎性発達障害の女性における妊娠・出産・育児
  笠原麻里
• 広汎性発達障害者支援における医療機関の役割
  宇野洋太，内山登紀夫，尾崎紀夫
• 特別支援教育における自閉症への支援
  藤原義博
• 大学保健管理センターにおける広汎性発達障害の大学生への支援
  西村優紀美
• 福祉施設における広汎性発達障害者支援に求められる機能
  三島卓穂
• 広汎性発達障害の人たちの就労支援
  志賀利一
• アスペルガー症候群の人たちへの余暇活動支援―社会参加に向けた基盤づくりとして―
  日戸由刈

研究報告

• 解離性障害との鑑別を要した非けいれん性てんかん重積の一例
  増田尚久，岡崎光俊，大町佳永，他
  図2　発作間歇時SPECT：右前頭領域における血流低下所見を認める。
  図3　発作間歇時MEG：右頭頂領域におけるダイポールの集積所見を認める。

臨床経験

• ３０年の末治療期間を持つ統合失調症に　blonanserin　が著効した１例
  高橋　隼，辻　富基美，橋本忠浩，他

カレント・トピックス

• 自殺防止に向けての国の取り組み
  稲垣正俊，山田光彦

連載

〔向精神薬―リスク＆ベネフィット―〕

• パーキンソン病とうつ病合併症例に対する抗うつ薬の対照試験
  岸　泰宏
• Mirtazapine　の付加は第一世代抗精神病薬の効果を増強する―プラセボを対照としたランダム化二重盲検比較試験―
  吉野達規，西嶋康一