ハコミセラピー完全ガイド:理論と実践
マインドフルネスに基づいたソマティックな心理療法
ハコミは40年以上にわたり、マインドフルネスをセラピーの中心に据え、身体への気づきも取り入れながら、深い癒しの効果をもたらしてきた。本書は、創始者であるロン・クルツも含めた多彩な執筆陣による、ハコミについてのまたとない解説書である。その歴史的背景、理論、技法、介入方法、症例が幅広く紹介され、総合的にハコミセラピーを学べるようになっている。「ハコミ」という言葉は聞いたことがあるけれど、つかみどころがないと感じていた人にも、ハコミがなぜ有効なのか、その理由がわかる。
ハルコ・ワイス、
グレッグ・ヨハンソン、
ロレーナ・モンダ 編
ウィリングヘム広美、
岡田千恵子 監訳
定価 7,150 円(本体6,500円 + 税) A5判 並製 708頁
ISBN978-4-7911-1060-5〔2020〕
Contents
第I部 概 要
第1章 はじめに
第2章 ハコミセラピーの特徴
第3章 ハコミセラピーのエッセンス
第II部 理 論
第4章 身体:ハコミセラピーでの重要な役割
第5章 ハコミの原理とその心理療法へのシステムアプローチ
第6章 援助者付き自己探究:組織化した体験を開花させる
第7章 ハコミセラピーにおける体験を組織化するコアビリーフの役割
第8章 ハコミ性格理論
第III部 メソッドとセラピー的介入方法
第9章 ハコミセラピーにおけるセラピー的関係性
第10章 心理療法の道具としてのマインドフルネス
第11章 ハコミセラピーの実験的態度:好奇心をもって
第12章 寄り添い、リードする
第13章 ハコミの倫理:権力の正しい使い方
第IV部 技法と介入方法
第14章 トラッキングとコンタクトのスキル
第15章 アクセシングと深化
第16章 マインドフルネスにおいての実験
第17章 バリアを探究する:抵抗と防衛反応の扱いに関するハコミの視点
第18章 チャイルドの意識状態と癒しに向かう退行
第19章 コアビリーフと取り組む
第20章 変 容
第21章 ハコミセラピーのプロセスの流れ
第22章 システムからのジャンプ
第23章 性格戦略をベースにしたセラピー的介入方法
第24章 マインドフルネスとトラウマ
第25章 ハコミセラピーの長所と制約:臨床的に重度の疾患を抱えるクライアントに関わるときの指針と禁忌
付 録
付録1 ハコミセラピー専門用語集
付録2 実例:注釈による事例解説
付録3 ハコミの背景:その歴史と研究
関連書