『いやな気分よ、さようなら』が“セラピストにも役立つ当事者のための書物”だとすれば、本書は“当事者にも役立つセラピスト向けの書物”と言える。本書で紹介されている数多くの技法は、治療者にとってはすぐに利用可能で、認知療法のレパートリーを増やしてくれるものであり、当事者にとっても、セルフヘルプのための考え方や方法を提供してくれる。各技法に解説、対話例、問題点、そしてツールがつき、日常での利用価値が高いアイディア満載の良書である。
ロバート・L・リーヒィ 著 伊藤絵美、佐藤美奈子 訳
定価
4,840 円(本体4,400円 + 税) A5判 並製 616頁
ISBN978-4-7911-0609-7〔2006〕