実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則 〈増補改訂〉
医師にも薬にも頼らず強迫性障害を克服。著者は、長年強迫性障害に苦しみ、これを克服した実体験から、この障害との付き合い方、克服の仕方を40の鉄則にまとめました。相談者や著者自身の体験談、そこから導き出された鉄則は、強迫性障害に苦しむ本人だけでなく、その家族にとっても、不可解な強迫性障害の特徴を捉え、障害と闘っていくうえでの勇気を与えてくれます。本書の出版と同時に
ウェブ上の相談室も開設。
田村浩二 著
定価 1,980 円(本体1,800円 + 税) 四六判 並製 192頁
ISBN978-4-7911-0880-0〔2014〕
Contents
第1章 強迫性障害(OCD)とは、および強迫性障害のメカニズム・フローチャート
強迫性障害(OCD:Obsessive-Compulsive Disorder)とは
強迫性障害のメカニズム・フローチャート
第2章 強迫性障害の症例
症例1:Aさん(28歳、男性)
症例2:Bさん(57歳、女性)
症例3:Cさん(55歳、女性)
症例4:恐怖の仏壇掃除
症例5:テレビに向かって謝っていた
第3章 強迫性障害克服の鉄則
鉄則1:強迫観念の言っていることは真っ赤なウソである
鉄則2:戦えば戦うほど、相手は戦力を増強する
鉄則3:大きなものを克服すれば、それ以下のものは気にならなくなる
鉄則4:強迫行為を繰り返すことは、まさにアリ地獄の中に放り込まれるようなもの
鉄則5:強迫行為を我慢することは想像以上に難しいことを予め十分認識しておく必要がある
鉄則6:今、やろうとしていることが強迫行為かどうか迷うようであれば、それは強迫行為である
鉄則7:少なくとも、強迫行為をしようかどうか迷った時はしない方がよい
鉄則8:強迫観念に負けてもまたやり直せばよい
鉄則9:大事なことは体感することであって、理屈で納得しようとすることではない
鉄則10:手洗いや確認は一回、最大でも二回までとし、それ以上はどんなに強い衝動に駆られても行ってはいけない
鉄則11:強迫観念が襲ってきても決して慌てないこと。そして、強迫行為をすぐに行わず、少なくとも時間を置くこと
鉄則12:神仏はバチなど当てられない
鉄則13:考えてはいけない。頭の中であれこれ考えたり、回想したりしないこと。考えれば考えるほど正解から遠ざかる
鉄則14:完璧を求めてはいけない。八〇%で満足し、残りの二〇%を貪ってはいけない
鉄則15:強迫性障害に陥る人は、その時の状況を自分に不利なように解釈しがちになることを心得るべき
鉄則16:強迫観念を無視しても、恐れているようなことは何も起こらない
鉄則17:強迫観念は何を囁けば、本人が嫌がるかを知っている
鉄則18:安心しようとして行う行為は必ず新たな不安を生み出す、つまり、強迫観念は飛び火する
鉄則19:とにかくやってみてください。いつまでも逃げ回っているつもりですか?
鉄則20:いい意味での諦めが必要
鉄則21:不潔恐怖には線引きが必要
鉄則22:強迫性障害は一言で言えば、間違った思い込みである
鉄則23:強迫観念は、何がなんでも本人に疑念を植え付けようとしてくるから気をつけて!
鉄則24:同じところ、気になる箇所を何度も見てはいけない
鉄則25:確認を一回で終わらせられるかもしれないコツ
鉄則26:数字にこだわらない
鉄則27:被害者意識を捨てるべし
鉄則28:最初は視界に入らないように努力をする(知らぬが仏ということもある)
鉄則29:かすかながらでも大丈夫ではないか、何となく大丈夫ではないかと感じたら大丈夫である
鉄則30:頭脳作業よりも肉体作業の方が効果的かも
鉄則31:小さな一歩は大躍進への一歩である
鉄則32:強迫観念に怯えることは、幽霊やお化けに怯えるようなものである
鉄則33:不潔恐怖は少しずつ減らしていくやり方の方がよいかも
鉄則34:にっちもさっちもいかない状況の時は日を改める柔軟性も必要
鉄則35:限界まで強迫行為をやってみるのも一つの方法かも
鉄則36:どれだけ疲れ果てたとしても、強迫観念は攻撃の手を緩めてはくれないことを認識すべし
鉄則37:使えるものは何でも使う(私を救ってくれた二冊の本)
鉄則38:家族はどういう協力をすればよいのか
鉄則39:無条件に信じて突き進んでください
鉄則40:決して希望を失わないで!
第4章 強迫性障害克服のためのワークブック
あなたが本当に恐れていることは何ですか?
不安階層表の活用
関連書
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