初期分裂病
分裂病(統合失調症)の特異的初期症状研究を重ねてきた著者が、一つの臨床単位としての「初期分裂病」を提出。初期分裂病の特異的4症状を導きだし、分裂病臨床の客観的診断基準の確立を試みる。
中安信夫著
定価
2,937 円(本体2,670円 + 税) A5判 上製 140頁
ISBN978-4-7911-0200-6〔1990〕
Contents
第1章 はじめに
第2章 自験例から
第3章 特異的初期症状
1.初期分裂病の特異的4主徴
①自生体験
②気づき亢進
③漠とした被注察感
④緊迫困惑気分
2.症状の特異性と初期性の検討
①実証的証明
②論証的証明
第4章 臨床単位化の試み
1.分裂病の臨床概念
2.臨床単位としての初期分裂病の提唱
3.従来の臨床単位との関連性
第5章 診断と治療
1.面接技法
①できるだけ早く初期分裂病を疑う
②初期症状に焦点を合わせて質問する
③患者の苦衷は病気によるものであると認定する
2.診断
3.治療
①薬物療法
②精神療法
第6章 おわりに
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