DSMが自壊しつつある。DSM-5に強い懸念を抱き警告を発している米国の著名な精神科医も多い。四半世紀にわたり著者は、我が国における精神科臨床を衰退、いや頽廃させかねないDSMの蔓延を食い止めるべくDSMを批判し続けてきた。大勢に逆らっての「喧嘩腰の論述」を続けてきた著者が、操作的診断という「似非精神科診断学」から日本の精神医学を脱却させることを目指し、DSM批判の総決算としての「戦い」に挑む。
中安信夫 著
定価 5,060 円(本体4,600円 + 税) B5判 上製 224頁
ISBN978-4-7911-0901-2〔2015〕