家族と取り組む強迫性障害克服ワークブック
大切な人を思いやり、症状に巻き込まれないために
強迫性障害(OCD)はしばしば「隠された」精神疾患となります。OCD症状を恥ずかしい・他人には理解されないと考え、自分だけでその苦痛を抱え込み、社会から孤立してしまうのです。それこそがOCDの罠です。またOCDがもたらす緊張感や症状への巻き込み、家族間の感情的・身体的な葛藤はOCD症状をさらに煽る悪循環となり得ます。こうした状況を打破するには患者さんと家族、協力者全員が正しい知識をもって共に闘うこと、専門家の助力を仰ぐこと、そして社会とのつながりを持ち続けることが大切です。本書はあなたの大切な人をOCDから守るため、認知行動療法に基づき、家族の相互関係におけるパターンとその機能の理解を深める実践ワークブックです。
カレン・J・ランズマン、
キャサリーン・M・ルパータス、
チェリー・ペドリック 著
堀越勝 監訳
蟹江絢子、
新明一星、
工藤由佳、
小林由季、
小平雅基 訳
定価 2,640 円(本体2,400円 + 税) A5判 並製 296頁
ISBN978-4-7911-0953-1〔2017〕
Contents
序 章
第1章 OCDの定義
第2章 OCDの治療
第3章 OCDの内部構造
第4章 OCDではなく,その人を支える
第5章 家族との取り決めの必要性
第6章 取り決め,家族問題の解決法
第7章 家族の取り決めを作る
第8章 親,兄弟姉妹,友人:回復期におけるパートナー
第9章 あなた,あなたのパートナー,そしてOCD:3番目の邪魔者について
第10章 家族レジリエンスの強化
第11章 将来への展望
関連書
ウェルビーイング療法
ジョバンニ・A・ファヴァ 著
堀越勝 監修
杉浦義典、竹林由武 監訳
駒沢あさみ、竹林唯、土井理美、羽鳥健司 訳
ふだん使いのCBT
マイケル・W・オットー、ナオミ・M・サイモン、ブンミ・O・オランジ、シャロン・C・ソン、マーク・H・ポラック 著、堀越 勝、髙岸 百合子 監訳