セラピーはBPDを克服するのに紛れもなく役立ちます。
薬物も症状の治療に劇的な役割を果たし、セラピーを最大限に生かすために必要です。
薬によって可能なのは、抑うつ,気分変動,解離,攻撃性,衝動性などの軽減です。
(残念ながら傷ついた心を治療できる薬はありません。)
脳の神経伝達物質の機能を正常化します。
同じ量の同じ薬剤が、様々な人に様々な形で影響を与えます。
最善の結果をもたらす薬剤と、その量を見いだすために試行錯誤する期間があります。
副作用を最小限に抑えながら、少ない服用量(用量設定)を目指します。
この期間は楽しいものではなく、長期にわたる可能性があります。
重要なのは、医師と密接に取り組み、症状を観察することです。
最終的には、適切な薬物治療がBPDの人の人生を好転させます。
セロトニンに影響するパキシルやプロザックなどは、効くまでに6週間かかることもあります。
対照的に、アルプラゾラムのような抗不安薬はすぐに効果が現れます。
薬剤の目的,用量,服用時間,副作用や薬剤を中止したときの副作用,ジェネリック薬についても、医師や薬剤師に質問しましょう。
ネット上では、製薬会社はバラ色のイメージを描くかもしれないので、公平なサイトを見るようにしましょう。
入院するときには、それ以前にあった症状ごとに薬を処方されていますが、それらの診断が正しいという確信がなければ、徐々に薬剤を取り除いていきます。
文責・稲本