持効性注射製剤治療のすべて
わが国の精神科医療は今や第二世代抗精神病薬治療が普及し、急性期治療の長期化防止・退院促進が大きな課題である。持効性注射製剤(LAI)は統合失調症患者の生活を支える重要な柱の一つであり、本書ではLAIへの適切な症例選択と導入方法、投与量、医療倫理やリスクなど、実践に役立つ知識や技法を網羅し、地域精神医療の中でのLAIの位置づけやピアの役割についても述べる。LAI治療実践に役立つ臨床医必携の書。
藤井康男 編
定価 6,160 円(本体5,600円 + 税) A5判 上製 392頁
ISBN978-4-7911-0994-4〔2018〕
Contents
第1章 持効性注射製剤の歴史
藤井康男
第2章 持効性注射製剤のエビデンス
三澤史斉
第3章 持効性注射製剤治療の基本
藤井康男
第4章 持効性注射製剤の患者・医師への調査と導入時に心がけるべきポイント
藤井康男
第5章 病識が十分でない患者への持効性注射製剤導入と継続
八重樫穂高
第6章 持効性注射製剤治療と医療倫理
藤井康男
第7章 第一世代持効性注射製剤
藤井康男
第8章 Risperidone系持効性注射製剤
藤井康男
第9章 ゼプリオン発売後の死亡例からなにを学ぶべきか
藤井康男
第10章 Aripiprazole持続性注射製剤
藤井康男
第11章 抗精神病薬の持効性注射製剤による少量維持治療のエビデンス
竹内啓善
第12章 持効性注射製剤治療における単剤投与と経口抗精神病薬との併用投与
田中康平
第13章 初回エピソード患者に対する持効性注射製剤の適応
三澤史斉
第14章 持効性注射製剤治療の新展開と適性評価
吉村文太
第15章 ピアを活用した持効性注射製剤治療の展開
肥田裕久
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