再び話せなくなるまえに
小児神経科医の壊れた言語脳
話せない、書けない──二度の脳梗塞によって言語脳を侵された著者は、小児神経学を専門とする医師として、患者として、自身の症状から、どのように脳の働きを解釈し、どう訓練し、何を思ったのか。これはいわゆる闘病記にとどまらない。言葉を失うこととは何なのか?
「私が何を失い、何を求めて彷徨ったかをあなたに知ってほしい。それは、どのように再獲得されるのか、それでもなお取り戻せないものは何だったのか、知ってほしい。そうすることで、あなたは、『自分は何も持っていない』と誤解している自身の知られざる能力を知ることになるだろう。」(「まえがき」より)
秋津じゅん 著
定価 1,760 円(本体1,600円 + 税) 四六判 上製 236頁
ISBN978-4-7911-1034-6〔2019〕
Contents
第一章 脳梗塞
第二章 再発
第三章 リハビリ(1)――字が書けるってすごい
第四章 リハビリ(2)――過去と未来の交点で揺れる
第五章 復帰への道程(1)――再生
第六章 復帰への道程(2)――新しい自分になっていく
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