ヘネシー澄子さんの本によると、ある人たちは「自分を守る」ために親をコントロールしようとする。親の愛情をむしろ「支配」と感じて抵抗する。実際にその ように本人たちは感じているのでしょうから。また、父親にはいい顔を見せて、母親には悪魔の一面を見せるなどの使い分けをして上手に大人を操ることもある と述べています。
背景にあるのは主導権をとらないと生活に何が起こるかわからないのでこわいということのようです。
岡田尊司先生も先日ジオログで掲載した本の中で、子どもが親をコントロールしようとすることがあると述べています。その1つは親を叱ったり拒否したりする ことで親をコントロールしようとするタイプで、あたかも子どもの方が命令し、決定する立場にあるかのように振舞うとのことです。
こういった方は「勝ち負け」にもこだわります。勝ちか負けしかない人生です。支配している間は勝っているということなのだと思います。
参考文献
ヘネシー澄子「子を愛せない母 母を拒否する子」学研(反応性愛着障害の本です:反応性愛着障害と発達障害は異なるものですので誤解のないように)
岡田尊司「シック・マザー」筑摩書房