生体臓器移植に関与する精神科医の役割・指針。
わが国の生体臓器移植件数は近年増加傾向にあり、医療倫理の立場から精神科医に求められる役割は大きい。特に、「精神科医などの第三者」による生体臓器ドナー候補者の「自発的提供意思の確認」は、従来の精神科医療の枠を超えた医療倫理コンサルテーションの新たな課題となった。今後、移植医療の発展に伴い、この要件に出あう精神科医はますます増えていくであろう。その際、施設を超えて一定のコンセンサスを得た評価が行われることが、生体臓器移植に精神科医が関与する妥当性や信頼性を支えるものとなる。本書は精神科医のみならず臨床心理士や移植コーディネーターを交えて討議を重ね作成された、生体臓器移植ドナーの意思確認に関する精神科医のための現時点での指針である。
メールマガジン登録・解除 E-mailアドレスを入力しご希望の項目ボタンを押してください。-->メールマガジンサンプル