精神科リエゾンチーム活動指針
日本総合病院精神医学会治療指針9
2012年度から精神科リエゾンチーム加算が診療報酬に新設された。精神科リエゾンは、多職種が協働するチーム医療により、その相乗効果が期待できる。しかし、拠って立つ理論が異なる職種同士がメンタルモデルを共有し、良好なチームコンピテンシーを維持していくことは簡単なことではない。そこで、職種ごとのリエゾンスキルとは異なる,チーム医療としてのリエゾンスキルを身につけてもらうために、本書は企画・編集された。本指針には、精神科リエゾンチームに関わる各職種の役割とその意義、精神科リエゾンチーム加算の概要に加え、チームの立ち上げと維持の仕方、介入の流れやカンファレンスのもち方など、臨床上のさまざまな工夫が具体的かつ実践的に記載されている。精神科リエゾンチームがよく出会うせん妄や不安・抑うつなどへの対応方法と、地域連携に関するトピックスも網羅的に収集し、簡潔に解説。チーム活動実践における拠り所の一つとして大いに役立つだろう。
日本総合病院精神医学会 リエゾン多職種委員会 編
定価 1,980 円(本体1,800円 + 税) 四六判変形(188mm×112mm) 並製 120頁
ISBN978-4-7911-1015-5〔2019〕
Contents
第1章 精神科リエゾンチームの役割とその意義
第2章 精神科リエゾンチーム加算の概要
第3章 精神科リエゾンチームの構築
第4章 精神科リエゾンチームの介入の流れと活動上の工夫
第5章 精神科リエゾンチームがよく出会う問題と対応
第6章 リエゾンチームにおける地域連携
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