「もし最初からやり直せるとしたら、どのような点を変えていきますか?」という質問には、次のような回答が寄せられました。
・もっと自分の共依存傾向を自覚します。
流されるまま危険に陥ることがないよう、自分自身に歯止めをかけます。
・自尊心や自信,自己決定権を失う前に、専門家の助けを求めます。
問題の発端が分かると、自分の感情に明確に対応でき、感情的脅しから逃れることができました。
・彼がどんなに怒り狂っても、知らぬ存ぜぬの私に、彼は「教師」「牧師」「精神科医」など勝手な呼び名を付けました。
そして私を無理やり「妻らしく」させようとしました。
どんなレッテルを貼っても、そんなものは認めません。
・彼がいくら不安定でも、友人との付き合いを断念することはしません。
私には支えが必要なんです。
・自分の心の声や親友のアドバイスに、もっと注意を払います。
彼から何度も電話やメール,ファックスが送られてきて、何かすごく変だなって気はしてたんです。
神経質になっているだけだろうって自分に言い聞かせてしまいました。
ちょっと様子が変だなと思ったら、その直感にもっと耳を傾けたいと思います。
・セラピストに、私たち双方の包括的な人格評価をしてもらうように頼みます。
パートナーに少しでも渋る様子があったら、二人の関係の深いところにある問題が見えると思うんです。
・もうボーダーラインの女性とは結婚しないでしょうね。
彼女は申し分ないほど素敵なときもあるんですよ。
でも彼女の問題は、僕ひとりの力で何とかできるものではありませんでした。
しかも僕の話に耳を傾けてくれる人を見つけるのが難しかったんです。
・彼が不安定なときは、あれこれ言うこと自体やめようと思います。
自己弁護も話し合いも議論も一切やめます。
*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より
稲本