2013年3月アーカイブ

相手に変化を求めること(1)

 
 自分の境界を、ボーダーの人に伝える番です。
 彼らのあなたに対する行動が、友人の前や公共の場などでは違っているとしたら、他の状況でもコントロールできるはずです。

 彼らが行動を変化させるのには、助けが必要でしょう。
 ただし境界を守るのを決めるのは彼ら自身です。

 また、彼らに行動の変化は求めるられますが、どう感じるべきか押しつけることはできません。
 「怒鳴るな」とは言えても、「怒るな」とは言えないのです。

 私たちは不可能なことをしたがります。
 相手の反応をコントロールしたがるのです。
 変化したがるだけでなく、変化を相手にも気に入ってほしいと思います。
 うまく自己主張したいと同時に、称賛や強化を得たいと思うのです。

○境界を伝える
 あなたとボーダーの人が落ち着いていて、元気なときにするのがよいでしょう。
 うまくいっているときには、ノン・ボーダーラインの人も気分を台無しにしたくないので、問題を取り上げたがらないかもしれません。
 その気持ちに打ち勝つべきかもしれません。

 コミュニケーションの方法として、「DEAR」というものがあります。
 Describe(描写),Express(表現),Assert(主張),Reinforce(強化)の頭文字です。

《描写すること(Describe)》
 状況(でき事)を客観的に、はっきり描写してください。
 判断を加えたり、どう感じたかを述べることなく。
 ビデオカメラのつもりになるとよいかもしれません。

《表現すること(Express)》
 あなたの気持ちや意見を明確に表現してください。
 自分の感情には責任を持ちましょう。
 「あなたのせいでこんな気持ちになった」とは言わず、「私はこう感じた」と言ってください。

 前もって考えておくといいかもしれません。

 あなたが怒っていると、ボーダーの人は自分が愛されていることが理解できません。
 彼らを大切に思っていることを、気付かせてあげてください。

《主張すること(Assert)》
 簡潔に、境界を主張してください。
 それが正しく、常識的で「そうすべき」だからではなく、あなたがそうしたいのだということを説明しましょう。

 正当化したり、長々と説明したり、議論しようとしないでください。
 「あなたの言うことは分かる。
 でも私の見方は違う。
 そのような振る舞いをやめてほしい」
 というメッセージを繰り返し伝えてください。

《強化すること(Reinforce)》
 境界から得られる利点を強化してください。
 プラスの効果について説明しましょう。

 相手をコントロールしようとして、彼らに恐怖感を与えないでください。
 相手に反抗しているのではなく、自分のために行動していることをはっきりさせてください。
 自分がどうしたいかを主張し、良い結果になる可能性(例.楽しく過ごせる)を強化します。

(次の記事に続く)

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

事実を確認し、それに忠実に(2)

 
(前の記事からの続き)

○コミュニケーションスキルを身に付ける
 ボーダーの人と話をするときに大切なのは、相手の話に真剣に耳を傾けることです。

・次に何を言おうかと考えない
・非難されても、防衛的になったり、無視しない
 あとでその話をする機会がくる
・相手の言葉,動作,表情,声の調子に注意する
 ボーダーの人の言葉の裏に隠された感情を理解する

 あなたとボーダーの人は異なる言語で話をしています。
 相手がどんなに取り乱しても、あなたは落ち着いていてください。

 あなたが友人と映画を観に行って、ボーダーの人は見捨てられ不安を感じ、あなたが浮気をしたと非難したとします。
 あなたが浮気を否定して反論したら、ボーダーの人の本当の問題(見捨てられ不安)が明らかにならず、いたずらに喧嘩になるだけです。
 どうして浮気をしたと思うのか、ひとつずつ聞いていくのがいいでしょう。

○ボーダーの人の感情を承認する
 話を理解しやすくするには、ボーダーの人の感情を承認する必要があります。
( ex.「君はいま、傷ついていて、悲しいんだね」)
 ボーダーの人の感情は、あなたにとっては意味不明でも、彼ら自身にとっては意味があることです。

 パラフレーズ(要点を言い換える)や、再帰的傾聴(相手がどのように感じているとあなたが思っているか、それを相手に伝える)を組み合わせます。

・相手の感情の良し悪しを判断したり、否定したり、それが「正当」かどうか議論しない
・相手の感情を言い換える
・あなたの見方が正しいかどうか聞いてみる
・あなたがきちんと耳を傾けていることを示す
・恩きせがましい態度にならない

○あなたにとっての事実を表現する
 相手の感情を確認できたら、「あなたにとっての事実」をはっきり述べます。
 事実は、実際のでき事に基づいていることも、あなたの意見を反映することもあるでしょう。

 ボーダーの人はどちらが「正しい」とか「悪い」と、議論したがるでしょう。
 でも、正しいことをはっきりさせたい,じっくり説明したいという誘惑に負けないでください。

「あなたはこういうふうに感じているのね。
 でも私の見方は違うわ」
 必要に応じてこれを繰り返してください。

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

事実を確認し、それに忠実に(1)

 
 ノン・ボーダーラインの人は、自分の現実感に自信を持てなくなりがちです。

例.
 あなたが、ボーダーの人からの電話回数を制限しようとします。
 ボーダーの人はあなたにわがままだと噛みつき、周りの人も、ボーダーの人はそういうふうにしかできないのだと言います。
 あなたは混乱し、自分だけが悪いのかと思ってしまいます。

 でもあなたは、自分にも意見や考えや感情を持つ権利があるのです。
 良くても悪くても、正しくても間違っていても、それらはあなたの一部なのです。
 自分のために設定した境界を心に留めてください。

○あなたにとっての事実を主張する
 常識的な電話のかけ方について議論しても、現実の問題を避けているだけです。
 あなたには、大人として自分がどのように扱ってほしいかを決定する責任があるのです。

「私はあなたたちとは違うの。
 自分自身の気持ちを大切にしたいから、電話を制限する必要があるのよ。
 気分が悪くなる批判や非難は聞きたくないの」

 あなたにとっての真実と相手にとっての真実という、白と黒の間には、灰色の部分があります。
 二人で同意点を取り決めればよいのです。

《責任を返すこと》
 自分自身にとっての事実を主張したら、ボーダーの人の感情や行動の責任は、彼ら自身に返さなければいけません。
 あなたは彼らを援助はできますが、彼らの気分を良くするのは彼ら自身でしかないのです。

 ただ、診断名を持ち出して責任を返すことは賢明ではありません。
 彼らは侮辱されたと感じるかもしれません。

「電話の制限に納得がいかないのは分かったわ。
 電話で嫌なことを言われる私にも、気持ちがあると言ったら、あなたは気分を悪くするかもしれない。

 非難をしなければ、あなたと話したいんだと分かってもらえるといいのだけど。
 ただ、敬意をもって扱ってほしいだけなの」

 なお、あなたが間違いをして、ボーダーの人が怒っているなら、あなたは責任を相手に返すより、分かち合うべきでしょう。

(次の記事に続く)

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

話し合いの用意をすること

 
 自分の境界について話すときのヒントです。

・明確にはっきりと
 「私のことを大切にして」と言うのは曖昧です。
 「あなたの体の病気のことで、私を責めるのはやめてほしい」と言うほうが、分かりやすいものです。

・一度にひとつの境界にする
 問題を全て私のせいにしないで,声を荒らげないで,悪口を言わないで、など一度に言わず、どれかひとつを選んでください。

・簡単なものから始める
 悪口を言わないでと言うほうが、あまりひどく責めないでと言うより分かりやすいかもしれません。

・友だちとロールプレイで練習をする
 ボーダーの人の反応の仕方を変えながら、考えて反応するために、時間をかけてください。

・見返りを考える
 勇気,自尊心,希望などが感じられるようになります。

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

平成25年2月現在の家族会財務収支報告

収入   162,000円 (①)
  
  内訳 2月10日東京家族会(28名×2,000円)   56,000円
      2月24日東京家族会(53名×2,000円)  106,000円
    
     
支出    83,800円  (②)
 
  内訳 2月10日会場費                  6,700円
      アンケート協力切手代金             3,240円
      4月21日分東京会場費             17,600円
      4月 6日分東京会場費             17,600円
      5月12日分東京会場費(振込手数料込    18,440円
      2月24日東京講師謝礼             20,000円
      2月24日東京お茶代                 220円
    
                
収支    78,200円=A(①-②)
 
☆ A  78,200円+697,505円(1月末残)=775,705円

上記 ご報告いたします。

財務報告は奥野代表の会計監査済です。

家族会事務局

言い争う前に認めること

 
 ボーダーの人は無意識のうちに、自分の感情に合うように事実をねじ曲げることがあります。
 その時、事実はどうなのかと議論しても、問題の本質--ボーダーの人の感情--を見失うだけです。
 ボーダーの人の事実について言い争わず、彼らの感情に対処しましょう。

例.
事実:10代の娘はボーダーラインで、母親は友人が尋ねてくると時々ワインを飲む
感情:母の友人が来ると、娘は無視されたように感じ、抑うつ的になり、怒りを覚える
娘にとっての事実:自分のネガティブな感情に責任を持たない
  感情を母のせいにし、母はアルコール依存症だと思い込む
 (ボーダーの人にとっては、それで説明がつけば、それが正しくなる)

 アルコール依存症だと言われたら、母は当然自分を弁護するでしょう。
 娘の見捨てられ不安という本当の問題は取り上げられません。

 娘にとっての事実に反論する前に、その感情を話題とすることで、娘の事実を共有することができるでしょう。
 娘の感情を充分に表現させます。
 重要なのは感情だけなのです。

娘「ママは酔っぱらいだわ!」
母「怒っているみたいね。
  母親が面倒を見なかったら、恐いし困るわね」
娘「ママがアル中だって言いふらしてやる」
母「ママがそうだと思ってるみたいね。
  あなたは自分の感情や意見を持つ権利がある。
  でもママも気持ちや考えを持っていいわよね」
娘「ママの友だちは嫌いよ」
母「彼女たちと過ごすのは楽しいのよ。
  あなたと過ごすのも楽しいの。
  昨日も買い物に行ったじゃない? 覚えてるでしょ」
娘「そうね。でもあの人たちとお酒を飲んでほしくない」
母「あなたが嫌がってるのは分かってるわ」

 母は、酒を飲むことと酔っぱらうことが同じだとは同意せずに、娘の気持ちを鏡のように映し出しています。
 娘を当惑させている本当の問題について、娘の考えや見方を無視することなく、自分の考えや見方を表現できたのです。

 ボーダーの人は見た目は大人でも、情緒面では、母親に見捨てられたと思っている、小さくて傷つきやすい女の子なのです。
 子供っぽい感情が大人のやり方で表現されるのです。
 これが、境界性パーソナリティ障害の本質です。

 現時点では大人のように振る舞えない人に、それを期待したり、あなたのネガティブな感情を抑圧して自分を責めても、事態は複雑になるだけです。
 自分のあるがままの感情を受け入れてください。

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

1.ゆっくり深呼吸する
 ストレスを感じると、呼吸は短く浅くなりがちです。
 戦うか逃げるかの反応が始まると、論理的に考えるのが難しくなります。

2.灰色の領域を見続ける
 ノン・ボーダーラインの人は、ボーダーの人のスプリッティングを、たやすく身に付けてしまうことがあります。
 本来備わっている微妙な領域を心に留めてください。
 相手の激しい反応に巻き込まれないよう、自分の直感と判断を信じてください。

3.あなたの感情とボーダーの人の感情をきちんと分ける
 ボーダーの人は自分の感情を相手にも感じさせる「投影」を用います。
 無力感や怒りを感じたら、それは、相手の無力感や怒りが投影されているのかもしれません。

4.自分の意見を承認し、心を開く
 ボーダーの人は鋭く人の心を見抜くことができます。
 従って、ボーダーの人が何を言っているのか、客観的に考えてください。
 あなたにとっての現実も、他の人にとっての現実と同じように正当なのです。

5.タイミングを計る
 ボーダーの人が、拒絶された,無力であるなどと感じているときは、あなたに強烈に反応するかもしれません。
 事態が落ち着くまで、会話は先延ばしにしましょう。

6.自分自身の気分に注意する
 傷ついたり、孤独や悲しみを感じているときは、元気になるまで待ったほうがいいでしょう。

7.自分の感情は自分で選べる
 どう感じるかはその人次第です。
 ボーダーの人からの非難を信じて罪悪感を感じるか、それは真実ではないと知って受け取らないか、あなたは選択できるのです。

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

 
●「スポンジ」をやめ、「映し返し」を始める

 ボーダーの人に対して、ふたつの対応の仕方があります。
 スポンジのようになるか、鏡のようになるかです。

 ボーダーの人の投影をそのまま受け入れ、彼らの苦痛や怒りをスポンジのように吸収してしまう人たちがいます。
 ボーダーの人を助けているという幻想をいだいていますが、それはブラックホールを満たそうとするようなものです。

 実際には、ボーダーの人の防衛機制への報酬を与え、強化してしまっています。
 ボーダーの人は、もっと早く、もっと穴を埋めてくれと急かせます。

 でも、ボーダーの人の苦しみを、鏡のように持ち主に映し返すことが必要です。
 空虚感はボーダーの人自身のものであり、埋めることができるのは彼ら自身でしかないのです。

○自分の境界に焦点を当て、それを守る

 相手の苦しみを吸収する代わりに、以下のことをしてください。
・相手に何と言われても、自分の現実的な感覚を見失わない
・痛みは、本来の持ち主(ボーダーの人)に返す
・ボーダーの人も自分の感情に対処できるようになると、自信をもって言ってあげる
・自分の感情や反応をコントロールできるのは、その人自身だけ
・受けいられる行動,できない行動には、限界がある
・限界をはっきり伝え、それに基づいて行動する

 自分自身や子供を守る必要もあります。
 それは相手の行動の良し悪しを判断するのではなく、自分や自分の感情を尊重することです。

・自分や子供を虐待の状況から離す
・ボーダーの人に、彼らの行動の責任を持ってもらう
・あなた自身の気持ちや願いをはっきり述べる
・悪口や突発的な行動は無視する
・怒りの最中にある人との話を拒否する
・人前であなたに恥をかかせる言動はやめてもらう
・単純に「ノー」と言う

 ボーダーの人の行動に対して、ボーダーでない人が同じことをした時と、同じ対応をしましょう。

 自分個人の限界を見つけたら、全ての人間関係に役に立つでしょう。

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

怒りや批判を取り除く(3)

 
(前の記事からの続き)

《攻撃や操作への対応》
 これまでの対応でうまくいかない場合もあります。
 ボーダーの人が話をそらそうとするからです。
 あなたは攻撃されている,操作されていると感じるかもしれません。

 人は子供の頃に身に付けたやり方で、批判に反応します。
 それには「4つの禁止事項」があります。
 弁護,否定,反撃,引きこもりで、これらの反応は避けましょう。

・弁護しない
 自分が間違っていなくても、それを証明しようとすると、自分をばからしく、子供っぽく感じるものです。

・否定しない
 議論に勝とうとしたり、感情を吐き出すために、ボーダーの人に仕返ししようとするかもしれません。
 そうすると、投影や投影性同一視の罠にはまり込みます。

・引きこもらない
 弁護も否定も反撃もうまくいかないと、引きこもったり、だんまりを決め込む人がいます。
 攻撃されたとき、その場を立ち去るのは悪いことではありません。
 でも相手の批判を受け入れて、受け身になり、沈黙するのは、あなたを傷つけることになります。

○相手の怒りや批判を取り除くためのテクニック
 相手への批判を取り除き、あなたの力を高める言葉を使うときには、誠実な態度で,自然に,中立的な立場で話してください。
 軽薄な感じになったり、相手をやり込めたりしないように。
 相手がどう反応するか分からないのですから。

・話の一部に同意する
・相手の批判が正しいかもしれないと認める
・批判にもそれなりの意見が含まれていると認める
・適切なユーモアを使う

 まず危険でない状況で練習してください。
 何が起ころうと、自分の努力を称えてください。

                   *

 これまで述べてきたことを確認するため、以下のことを理解しておいてください。
・何がボーダーの人の行動の引き金になるのか
・ボーダーの人がどのようにあなたに、恐怖,義務,罪悪感をもたらすのか
・自分の境界を持つことが、いかに二人の関係に役立つか
・あなた自身の境界
・境界を設ける際の問題は、「権利」ではなく、あなたがどう扱われたいかという「気持ち」である

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

怒りや批判を取り除く(2)

 
(前の記事からの続き)

《パラフレーズと再帰的傾聴》
 「私」を主語にして話しましょう。(「I」メッセージ)
 あなた自身の感情や動機について話し、相手にも自身の感情や動機を話してもらいましょう。

 ボーダーの人にとって、自分が認められないと感じることは、感情反応や行動の引き金になります。
 「私」を用いて話せば、引き金を引かずに済みます。
 自信を持って、気後れしないように言ってください。

 「私」を主語にして話すと、人は防衛的でなくなり、解決策を見いだすことに積極的になります。
 しかしボーダーの人の場合、「私は」と言っても「あなたは」と受け取ることがあるかもしれません。
 時間をかけて理解してもらいましょう。

・要点を言い換える(パラフレーズ)
 相手の感情や論点を、別の言葉で分かりやすく言い換えることで、理解したい気持ちを示せます。
 彼らに同意する必要はありません。

 相手の怒りを沈める一番の方法は、相手の感情を認めることです。
 それでこちらの過失を認めたことにはなりません。
 気遣いを示すことになるのです。

・解釈は控える
 相手の言うことを解釈しないようにしてください。
 解釈は相手を怒らせ、防衛的にします。

・中立的な立場で観察する
 相手がどのように感じているとあなたが思っているか、相手に伝えるのが「再帰的傾 聴」です。

 人の感情に異議を唱えても意味がありません。
 相手の感情を中立的に観察するのは、相手の心を開かせ、余裕を持たせる良い方法です。
 「すごく怒っているのね」「とても悲しそうだね」と表現してもいいでしょう。

 相手の感情がはっきりしないときは、質問してみたほうがよいかもしれません。
 必要以上に探るようなことはしないでください。
 感情を分析するのではなく、相手が感情を表現できるように手助けするのです。

 相手があなたを批判しているときには、再帰的傾聴は難しいかもしれません。
 でもあなたが落ち着いていれば、相手は蒸気を放出させて、気分もよくなるでしょう。
 感情を自由に表現させることで、寛容さを伝えたことになります。

(次の記事に続く)

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

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