2013年4月アーカイブ

自殺の脅し(1)

 
 ボーダーの人の8~10%が自殺をするといいます。
 うつ病や統合失調症の人よりも、致死的ではない自殺を図り、自殺についていつも考え、自殺の脅しを繰り返すとのことです。
 他の疾患を合併していると、実際に自殺する可能性が高くなります。

 ボーダーの人が本当に死にたいと思っているなら、ただちに専門家の助けを求めてください。

○自殺の脅しに翻弄されていると感じた時
 自殺の脅しに恐怖を感じると、ノン・ボーダーの人の気遣いは怒りに変わるかもしれません。
 多くのボーダーの人が、ノン・ボーダーの人が戻ってこないなら自殺をするとほのめかします。
 ノン・ボーダーの人は極度の罪悪感,混乱,不安を抱えることになります。

 ボーダーの人への一体感は消え、不愉快な権力闘争が拡大していきます。
 それは双方にとって公正ではありません。

 ボーダーの人は、彼らの不幸の責任はあなたにあり、自殺をしたらあなたのせいだと思い込ませようとします。
 専門家による治療が必要です。

○してはいけないこと
・戦わない
 彼らが本当に死のうとしているかどうかの議論をしないでください。
 あなたが間違っていると証明するために、彼らは自殺を実行するかもしれません。

・非難しない
 ボーダーの人があなたを操作していると言って責めないでください。
 あなたの良心に反することを要求されても、直感に従ってください。
 ボーダーの人の行動であなたがどんな気持ちになるか、話し合ってもいいでしょう。

・強迫に屈しない
 あなたの心遣いを証明するために、相手に哀れみを示さないでください。
 強迫に屈してもあなたの怒りは治まらないし、ボーダーの人が自分を傷つける可能性も残ります。
 根本的な問題は解決されず、同じシナリオが繰り返されます。

・助けを求める
 相手の要求に屈した経験があるなら、専門的な援助を求めてください。

(次の記事に続く)

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

自傷行為(3)

(前の記事からの続き)

○自傷行為に境界を設ける
 ボーダーの人の言葉
「僕が自己破壊的なことをする前に、友人に連絡した時は、彼らは僕と話をしてくれてもいい。
 でも僕が飲んだくれたり自分を傷つける時は、こう言うべきだ。
『君のことは大好きだよ。でもこんな時は君に関わりたいと思わない』

 僕の自己破壊的な行動は強化されなくなる。
 飲んだり切ったりすれば心配してもらえるというご褒美がなくなるからね。
 友人も、僕を見捨てたという罪悪感に苛まれなくてすむ」

 ノン・ボーダーラインの言葉
「彼の自傷行為は彼以上に私を傷つけた。
 彼はそれを分かっていて、うまくいかない時は自傷行為をした。
 私はひどい罪悪感を感じて、支配されていた。

 でも彼の行動の責任は負わないと言ったわ。
 血が流れているの見たら、救急車を呼んでその場を離れたの。
 そこにいてなだめたりしたら、それを容認することになるから。
 今では彼も、一人になりたくなければ境界を守らなければと分かってきたの」

〔「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より〕

文責・稲本
 

平成25年3月現在の家族会財務収支報告

収入    189,532円 (①)

 内訳
   3月10日東京家族会(17名×2,000円)    34,000円
    3月10日東京親睦会(7名×2,000円)    17,500円
   3月23日関西家族会(36名×2,000円)    72,000円
   3月24日東京家族会(33名×2,000円)    66,000円
   2月16日銀行利息               32円

支出    226,175円 (②)

 内訳
   5月26日分東京会場費            18,300円
   3月10日備品費                 3,130円
  3月10日資料コピー代金            1,000円
  3月10日親睦会費               28,380円
  6月15日分東京会場費            16,100円
   3月23日関西会場費              1,920円
   3月23日関西出張費             27,710円
  3月23日事務スタッフ派遣費        10,000円
  3月24日東京講師謝礼            20,000円
  3月24日東京講師お茶代            280円
  3月10日奥野北海道出張費         13,810円
  3月25日清算打合せ費用           9,525円
  3月26日奥野研修受講料(振込手数料    76,020円


 収支 -36,643円=A(①-②) ☆ A -36,643円+775,705円(2月末残)=739,062円

上記 ご報告いたします。

財務報告は奥野代表の会計監査済です。

家族会事務局

自傷行為(2)

(前の記事からの続き)

○するべきこと
・ボーダーの人が自傷行為をすると脅したときは、セラピストに知らせる。
 この先、自傷行為が起こったらどうするかを話し合う。
 それが無理なら、あなたが専門家の援助を求めてください。
 入院を検討すべきこともあります。

・冷静さを保ち、丁寧に話をする。
 あなた自身のパニックで、彼らの混乱を助長しないように。

・必要なら、適切な治療を探す。
 この問題は、支持的に、落ち着いた態度で、事実に即して扱わなければなりません。
  ex.「一緒に病院へ行きましょう。そして調べてもらいましょう」

・ボーダーの人がサポートチームに加わるように援助する。
 セラピストを探す。

・ボーダーの人への共感を示し、耳を傾ける。
 彼らがどう感じているか、あなたが理解しようとしていると表現しましょう。
 相手を気遣いながら、質問してください。
  ex.「どんな気持ちなの?」「私にできることがある?」
 ボーダーの人の恐れ,苦悩,心の混乱を過小評価しない。
 あなたが今までに感じた最悪の気持ちを、3倍にしてみてください。

・ボーダーの人にも解決手段を考えてほしいと示し、愛と受容の気持ちを強く伝える。
  ex.「あなたが自分を傷つけると、無力感や怒りを覚えるの。
   理解したいと思ってる。
   でも二度とこんなことをしてほしくない。
   もししたくなったら私に話すか、先生に電話して」

・良い面を取り上げ、励ます。
  ex.「2週間自分を傷つけずにいられたね。またできると思うよ」

・害にならない別の刺激を提案する。
  ex.氷をつかむ,激しい運動をする,唐辛子やレモンなどをかじる
 そうするかどうかはボーダーの人次第です。

・ボーダーの人が、自傷行為を人にばらさないでほしいと言ったら、あなたにはこの問題を一人で扱う力がないとはっきり示す。

(次の記事に続く)

〔「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より〕

文責・稲本
 

5月12日の定例会にご参加お申込みの皆様へ

1時間目は
これまでのアンケートの「知りたいこと」の質問欄で
多くの方々が高機能障害と低機能障害の違いについてい知りたいと
いうご意見がございました。

実は、専門家から見て違いはあまりなく、
そこはあまり重視していないのですが
多くの家族の側からすれば、高・低では「大きな違いがある」と感じているようです。

実は、高、低の表れている症状は
表面的なもので、中身は同じなんです。
表面的に現れる症状に目を留めてしまうと
BPDの内在する本質の部分が見えなくなってしまう危険があります。

表面的な部分にとらわれると、当事者によって
家族は感情をコントロールされてしまいます。
黒田先生の心理教室でも説明されているように
家族は当事者に感情をコントロールされるのではなく
家族が当事者の感情や行動をコントロールしなければなりません。

では感情をコントロールする・・・言っていることは分かるけれど、
では具体的にどのように関われば良いのか?
スキルをどのように応用すればいいのか?
分からない・・・そういうことでお困りになっている家族は多いかもしれません。
そのような作戦会議を練り、対応法を皆で考え話し合うのがグループワークなのです。

12日はグループワークを中心にプログラムを進めてゆきます。
1時間目は高機能、低機能、BPDの特徴について扱います。
そして
2時間目、3時間目はグループワークを行います。
グループワークのイメージが湧いてこない方も多いと思いますが
実は、グループワークはまさに家族会の真髄となる部分でもあります。

家族会の目的は、困難な状況にあるご家族が集まり
互いに励まし合い、支え合いながら、
自らの力と活力を取り戻し、対応してゆけるように
力をつけて自立していただくことが目的です。

黒田先生の心理教室では、お一人お一人にお話していただく機会が少ないのですが、
グループワークでは個々の方々が通常の悩みや疑問について
話をし、(話をしたくない方は参加のみでも結構です)
心理教室で学んだスキルをどのように応用するか、
まさに実践を学ぶ絶好の機会となるのがグループワークの大きな利点です。

お一人お一人の出される課題により対策を考えてゆきます。
黒田先生の心理教室で教えていただいたスキルをより具体的に
個々の当事者に適した応用法をマスターする絶好の機会になると思います。

ただし、
12日は初参加申込みしの方々が多いので
BPDに関する基本スキルをご提供する場合もございます。
生の声の現場ですから、その時その時に提出された話題に
よって、扱われる内容も変わってくることもあります。
そこがグループワークの良さでもあると思っています。

皆様と深い関わりの中で「発見」「安らぎ」「強さ」「勇気」「学び」
を体験していただければと願っています。

それでは、皆様とお逢いできることを心から楽しみにしております。

BPD家族会代表 奥野栄子













5月12日の定例会にご参加お申込みの皆様へ

1時間目は
これまでのアンケートの「知りたいこと」の質問欄で
多くの方々が高機能障害と低機能障害の違いについてい知りたいと
いうご意見がございました。

実は、専門家から見て違いはあまりなく、
そこはあまり重視していないのですが
多くの家族の側からすれば、高・低では「大きな違いがある」と感じているようです。

実は、高、低の表れている症状は
表面的なもので、中身は同じなんです。
表面的に現れる症状に目を留めてしまうと
BPDの内在する本質の部分が見えなくなってしまう危険があります。

表面的な部分にとらわれると、当事者によって
家族は感情をコントロールされてしまいます。
黒田先生の心理教室でも説明されているように
家族は当事者に感情をコントロールされるのではなく
家族が当事者の感情や行動をコントロールしなければなりません。

では感情をコントロールする・・・言っていることは分かるけれど、
では具体的にどのように関われば良いのか?
スキルをどのように応用すればいいのか?
分からない・・・そういうことでお困りになっている家族は多いかもしれません。
そのような作戦会議を練り、対応法を皆で考え話し合うのがグループワークなのです。

12日はグループワークを中心にプログラムを進めてゆきます。
1時間目は高機能、低機能、BPDの特徴について扱います。
そして
2時間目、3時間目はグループワークを行います。
グループワークのイメージが湧いてこない方も多いと思いますが
実は、グループワークはまさに家族会の真髄となる部分でもあります。

家族会の目的は、困難な状況にあるご家族が集まり
互いに励まし合い、支え合いながら、
自らの力と活力を取り戻し、対応してゆけるように
力をつけて自立していただくことが目的です。

黒田先生の心理教室では、お一人お一人にお話していただく機会が少ないのですが、
グループワークでは個々の方々が通常の悩みや疑問について
話をし、(話をしたくない方は参加のみでも結構です)
心理教室で学んだスキルをどのように応用するか、
まさに実践を学ぶ絶好の機会となるのがグループワークの大きな利点です。

お一人お一人の出される課題により対策を考えてゆきます。
黒田先生の心理教室で教えていただいたスキルをより具体的に
個々の当事者に適した応用法をマスターする絶好の機会になると思います。

ただし、
12日は初参加申込みしの方々が多いので
BPDに関する基本スキルをご提供する場合もございます。
生の声の現場ですから、その時その時に提出された話題に
よって、扱われる内容も変わってくることもあります。
そこがグループワークの良さでもあると思っています。

皆様と深い関わりの中で「発見」「安らぎ」「強さ」「勇気」「学び」
を体験していただければと願っています。

それでは、皆様とお逢いできることを心から楽しみにしております。

BPD家族会代表 奥野栄子













5月12日の定例会にご参加お申込みの皆様へ

1時間目は
これまでのアンケートの「知りたいこと」の質問欄で
多くの方々が高機能障害と低機能障害の違いについてい知りたいと
いうご意見がございました。

実は、専門家から見て違いはあまりなく、
そこはあまり重視していないのですが
多くの家族の側からすれば、高・低では「大きな違いがある」と感じているようです。

実は、高、低の表れている症状は
表面的なもので、中身は同じなんです。
表面的に現れる症状に目を留めてしまうと
BPDの内在する本質の部分が見えなくなってしまう危険があります。

表面的な部分にとらわれると、当事者によって
家族は感情をコントロールされてしまいます。
黒田先生の心理教室でも説明されているように
家族は当事者に感情をコントロールされるのではなく
家族が当事者の感情や行動をコントロールしなければなりません。

では感情をコントロールする・・・言っていることは分かるけれど、
では具体的にどのように関われば良いのか?
スキルをどのように応用すればいいのか?
分からない・・・そういうことでお困りになっている家族は多いかもしれません。
そのような作戦会議を練り、対応法を皆で考え話し合うのがグループワークなのです。

12日はグループワークを中心にプログラムを進めてゆきます。
1時間目は高機能、低機能、BPDの特徴について扱います。
そして
2時間目、3時間目はグループワークを行います。
グループワークのイメージが湧いてこない方も多いと思いますが
実は、グループワークはまさに家族会の真髄となる部分でもあります。

家族会の目的は、困難な状況にあるご家族が集まり
互いに励まし合い、支え合いながら、
自らの力と活力を取り戻し、対応してゆけるように
力をつけて自立していただくことが目的です。

黒田先生の心理教室では、お一人お一人にお話していただく機会が少ないのですが、
グループワークでは個々の方々が通常の悩みや疑問について
話をし、(話をしたくない方は参加のみでも結構です)
心理教室で学んだスキルをどのように応用するか、
まさに実践を学ぶ絶好の機会となるのがグループワークの大きな利点です。

お一人お一人の出される課題により対策を考えてゆきます。
黒田先生の心理教室で教えていただいたスキルをより具体的に
個々の当事者に適した応用法をマスターする絶好の機会になると思います。

ただし、
12日は初参加申込みしの方々が多いので
BPDに関する基本スキルをご提供する場合もございます。
生の声の現場ですから、その時その時に提出された話題に
よって、扱われる内容も変わってくることもあります。
そこがグループワークの良さでもあると思っています。

皆様と深い関わりの中で「発見」「安らぎ」「強さ」「勇気」「学び」
を体験していただければと願っています。

それでは、皆様とお逢いできることを心から楽しみにしております。

BPD家族会代表 奥野栄子













5月12日の定例会にご参加お申込みの皆様へ

1時間目は
これまでのアンケートの「知りたいこと」の質問欄で
多くの方々が高機能障害と低機能障害の違いについてい知りたいと
いうご意見がございました。

実は、専門家から見て違いはあまりなく、
そこはあまり重視していないのですが
多くの家族の側からすれば、高・低では「大きな違いがある」と感じているようです。

実は、高、低の表れている症状は
表面的なもので、中身は同じなんです。
表面的に現れる症状に目を留めてしまうと
BPDの内在する本質の部分が見えなくなってしまう危険があります。

表面的な部分にとらわれると、当事者によって
家族は感情をコントロールされてしまいます。
黒田先生の心理教室でも説明されているように
家族は当事者に感情をコントロールされるのではなく
家族が当事者の感情や行動をコントロールしなければなりません。

では感情をコントロールする・・・言っていることは分かるけれど、
では具体的にどのように関われば良いのか?
スキルをどのように応用すればいいのか?
分からない・・・そういうことでお困りになっている家族は多いかもしれません。
そのような作戦会議を練り、対応法を皆で考え話し合うのがグループワークなのです。

12日はグループワークを中心にプログラムを進めてゆきます。
1時間目は高機能、低機能、BPDの特徴について扱います。
そして
2時間目、3時間目はグループワークを行います。
グループワークのイメージが湧いてこない方も多いと思いますが
実は、グループワークはまさに家族会の真髄となる部分でもあります。

家族会の目的は、困難な状況にあるご家族が集まり
互いに励まし合い、支え合いながら、
自らの力と活力を取り戻し、対応してゆけるように
力をつけて自立していただくことが目的です。

黒田先生の心理教室では、お一人お一人にお話していただく機会が少ないのですが、
グループワークでは個々の方々が通常の悩みや疑問について
話をし、(話をしたくない方は参加のみでも結構です)
心理教室で学んだスキルをどのように応用するか、
まさに実践を学ぶ絶好の機会となるのがグループワークの大きな利点です。

お一人お一人の出される課題により対策を考えてゆきます。
黒田先生の心理教室で教えていただいたスキルをより具体的に
個々の当事者に適した応用法をマスターする絶好の機会になると思います。

ただし、
12日は初参加申込みしの方々が多いので
BPDに関する基本スキルをご提供する場合もございます。
生の声の現場ですから、その時その時に提出された話題に
よって、扱われる内容も変わってくることもあります。
そこがグループワークの良さでもあると思っています。

皆様と深い関わりの中で「発見」「安らぎ」「強さ」「勇気」「学び」
を体験していただければと願っています。

それでは、皆様とお逢いできることを心から楽しみにしております。

BPD家族会代表 奥野栄子













5月12日の定例会にご参加お申込みの皆様へ

1時間目は
これまでのアンケートの「知りたいこと」の質問欄で
多くの方々が高機能障害と低機能障害の違いについてい知りたいと
いうご意見がございました。

実は、専門家から見て違いはあまりなく、
そこはあまり重視していないのですが
多くの家族の側からすれば、高・低では「大きな違いがある」と感じているようです。

実は、高、低の表れている症状は
表面的なもので、中身は同じなんです。
表面的に現れる症状に目を留めてしまうと
BPDの内在する本質の部分が見えなくなってしまう危険があります。

表面的な部分にとらわれると、当事者によって
家族は感情をコントロールされてしまいます。
黒田先生の心理教室でも説明されているように
家族は当事者に感情をコントロールされるのではなく
家族が当事者の感情や行動をコントロールしなければなりません。

では感情をコントロールする・・・言っていることは分かるけれど、
では具体的にどのように関われば良いのか?
スキルをどのように応用すればいいのか?
分からない・・・そういうことでお困りになっている家族は多いかもしれません。
そのような作戦会議を練り、対応法を皆で考え話し合うのがグループワークなのです。

12日はグループワークを中心にプログラムを進めてゆきます。
1時間目は高機能、低機能、BPDの特徴について扱います。
そして
2時間目、3時間目はグループワークを行います。
グループワークのイメージが湧いてこない方も多いと思いますが
実は、グループワークはまさに家族会の真髄となる部分でもあります。

家族会の目的は、困難な状況にあるご家族が集まり
互いに励まし合い、支え合いながら、
自らの力と活力を取り戻し、対応してゆけるように
力をつけて自立していただくことが目的です。

黒田先生の心理教室では、お一人お一人にお話していただく機会が少ないのですが、
グループワークでは個々の方々が通常の悩みや疑問について
話をし、(話をしたくない方は参加のみでも結構です)
心理教室で学んだスキルをどのように応用するか、
まさに実践を学ぶ絶好の機会となるのがグループワークの大きな利点です。

お一人お一人の出される課題により対策を考えてゆきます。
黒田先生の心理教室で教えていただいたスキルをより具体的に
個々の当事者に適した応用法をマスターする絶好の機会になると思います。

ただし、
12日は初参加申込みしの方々が多いので
BPDに関する基本スキルをご提供する場合もございます。
生の声の現場ですから、その時その時に提出された話題に
よって、扱われる内容も変わってくることもあります。
そこがグループワークの良さでもあると思っています。

皆様と深い関わりの中で「発見」「安らぎ」「強さ」「勇気」「学び」
を体験していただければと願っています。

それでは、皆様とお逢いできることを心から楽しみにしております。

BPD家族会代表 奥野栄子













5月12日の定例会にご参加お申込みの皆様へ

1時間目は
これまでのアンケートの「知りたいこと」の質問欄で
多くの方々が高機能障害と低機能障害の違いについてい知りたいと
いうご意見がございました。

実は、専門家から見て違いはあまりなく、
そこはあまり重視していないのですが
多くの家族の側からすれば、高・低では「大きな違いがある」と感じているようです。

実は、高、低の表れている症状は
表面的なもので、中身は同じなんです。
表面的に現れる症状に目を留めてしまうと
BPDの内在する本質の部分が見えなくなってしまう危険があります。

表面的な部分にとらわれると、当事者によって
家族は感情をコントロールされてしまいます。
黒田先生の心理教室でも説明されているように
家族は当事者に感情をコントロールされるのではなく
家族が当事者の感情や行動をコントロールしなければなりません。

では感情をコントロールする・・・言っていることは分かるけれど、
では具体的にどのように関われば良いのか?
スキルをどのように応用すればいいのか?
分からない・・・そういうことでお困りになっている家族は多いかもしれません。
そのような作戦会議を練り、対応法を皆で考え話し合うのがグループワークなのです。

12日はグループワークを中心にプログラムを進めてゆきます。
1時間目は高機能、低機能、BPDの特徴について扱います。
そして
2時間目、3時間目はグループワークを行います。
グループワークのイメージが湧いてこない方も多いと思いますが
実は、グループワークはまさに家族会の真髄となる部分でもあります。

家族会の目的は、困難な状況にあるご家族が集まり
互いに励まし合い、支え合いながら、
自らの力と活力を取り戻し、対応してゆけるように
力をつけて自立していただくことが目的です。

黒田先生の心理教室では、お一人お一人にお話していただく機会が少ないのですが、
グループワークでは個々の方々が通常の悩みや疑問について
話をし、(話をしたくない方は参加のみでも結構です)
心理教室で学んだスキルをどのように応用するか、
まさに実践を学ぶ絶好の機会となるのがグループワークの大きな利点です。

お一人お一人の出される課題により対策を考えてゆきます。
黒田先生の心理教室で教えていただいたスキルをより具体的に
個々の当事者に適した応用法をマスターする絶好の機会になると思います。

ただし、
12日は初参加申込みしの方々が多いので
BPDに関する基本スキルをご提供する場合もございます。
生の声の現場ですから、その時その時に提出された話題に
よって、扱われる内容も変わってくることもあります。
そこがグループワークの良さでもあると思っています。

皆様と深い関わりの中で「発見」「安らぎ」「強さ」「勇気」「学び」
を体験していただければと願っています。

それでは、皆様とお逢いできることを心から楽しみにしております。

BPD家族会代表 奥野栄子













5月12日の定例会にご参加お申込みの皆様へ

1時間目は
これまでのアンケートの「知りたいこと」の質問欄で
多くの方々が高機能障害と低機能障害の違いについてい知りたいと
いうご意見がございました。

実は、専門家から見て違いはあまりなく、
そこはあまり重視していないのですが
多くの家族の側からすれば、高・低では「大きな違いがある」と感じているようです。

実は、高、低の表れている症状は
表面的なもので、中身は同じなんです。
表面的に現れる症状に目を留めてしまうと
BPDの内在する本質の部分が見えなくなってしまう危険があります。

表面的な部分にとらわれると、当事者によって
家族は感情をコントロールされてしまいます。
黒田先生の心理教室でも説明されているように
家族は当事者に感情をコントロールされるのではなく
家族が当事者の感情や行動をコントロールしなければなりません。

では感情をコントロールする・・・言っていることは分かるけれど、
では具体的にどのように関われば良いのか?
スキルをどのように応用すればいいのか?
分からない・・・そういうことでお困りになっている家族は多いかもしれません。
そのような作戦会議を練り、対応法を皆で考え話し合うのがグループワークなのです。

12日はグループワークを中心にプログラムを進めてゆきます。
1時間目は高機能、低機能、BPDの特徴について扱います。
そして
2時間目、3時間目はグループワークを行います。
グループワークのイメージが湧いてこない方も多いと思いますが
実は、グループワークはまさに家族会の真髄となる部分でもあります。

家族会の目的は、困難な状況にあるご家族が集まり
互いに励まし合い、支え合いながら、
自らの力と活力を取り戻し、対応してゆけるように
力をつけて自立していただくことが目的です。

黒田先生の心理教室では、お一人お一人にお話していただく機会が少ないのですが、
グループワークでは個々の方々が通常の悩みや疑問について
話をし、(話をしたくない方は参加のみでも結構です)
心理教室で学んだスキルをどのように応用するか、
まさに実践を学ぶ絶好の機会となるのがグループワークの大きな利点です。

お一人お一人の出される課題により対策を考えてゆきます。
黒田先生の心理教室で教えていただいたスキルをより具体的に
個々の当事者に適した応用法をマスターする絶好の機会になると思います。

ただし、
12日は初参加申込みしの方々が多いので
BPDに関する基本スキルをご提供する場合もございます。
生の声の現場ですから、その時その時に提出された話題に
よって、扱われる内容も変わってくることもあります。
そこがグループワークの良さでもあると思っています。

皆様と深い関わりの中で「発見」「安らぎ」「強さ」「勇気」「学び」
を体験していただければと願っています。

それでは、皆様とお逢いできることを心から楽しみにしております。

BPD家族会代表 奥野栄子













5月12日の定例会にご参加お申込みの皆様へ

1時間目は
これまでのアンケートの「知りたいこと」の質問欄で
多くの方々が高機能障害と低機能障害の違いについてい知りたいと
いうご意見がございました。

実は、専門家から見て違いはあまりなく、
そこはあまり重視していないのですが
多くの家族の側からすれば、高・低では「大きな違いがある」と感じているようです。

実は、高、低の表れている症状は
表面的なもので、中身は同じなんです。
表面的に現れる症状に目を留めてしまうと
BPDの内在する本質の部分が見えなくなってしまう危険があります。

表面的な部分にとらわれると、当事者によって
家族は感情をコントロールされてしまいます。
黒田先生の心理教室でも説明されているように
家族は当事者に感情をコントロールされるのではなく
家族が当事者の感情や行動をコントロールしなければなりません。

では感情をコントロールする・・・言っていることは分かるけれど、
では具体的にどのように関われば良いのか?
スキルをどのように応用すればいいのか?
分からない・・・そういうことでお困りになっている家族は多いかもしれません。
そのような作戦会議を練り、対応法を皆で考え話し合うのがグループワークなのです。

12日はグループワークを中心にプログラムを進めてゆきます。
1時間目は高機能、低機能、BPDの特徴について扱います。
そして
2時間目、3時間目はグループワークを行います。
グループワークのイメージが湧いてこない方も多いと思いますが
実は、グループワークはまさに家族会の真髄となる部分でもあります。

家族会の目的は、困難な状況にあるご家族が集まり
互いに励まし合い、支え合いながら、
自らの力と活力を取り戻し、対応してゆけるように
力をつけて自立していただくことが目的です。

黒田先生の心理教室では、お一人お一人にお話していただく機会が少ないのですが、
グループワークでは個々の方々が通常の悩みや疑問について
話をし、(話をしたくない方は参加のみでも結構です)
心理教室で学んだスキルをどのように応用するか、
まさに実践を学ぶ絶好の機会となるのがグループワークの大きな利点です。

お一人お一人の出される課題により対策を考えてゆきます。
黒田先生の心理教室で教えていただいたスキルをより具体的に
個々の当事者に適した応用法をマスターする絶好の機会になると思います。

ただし、
12日は初参加申込みしの方々が多いので
BPDに関する基本スキルをご提供する場合もございます。
生の声の現場ですから、その時その時に提出された話題に
よって、扱われる内容も変わってくることもあります。
そこがグループワークの良さでもあると思っています。

皆様と深い関わりの中で「発見」「安らぎ」「強さ」「勇気」「学び」
を体験していただければと願っています。

それでは、皆様とお逢いできることを心から楽しみにしております。

BPD家族会代表 奥野栄子













自傷行為(1)

 

 ボーダーの人の自傷行為に直面すると、ノン・ボーダーラインの人は不安,怒り,失望,嫌悪,無力感を感じます。
 対応するにはバランスを取る必要があります。
 無意識に罰を与えたり、彼らに恥ずかしい思いをさせたりせず、相手を気遣い、支えなければなりません。

○してはいけないこと
・人の行動に責任を感じないように。
 あなたが原因ではないのです。
 あなたがきっかけを作ったとしても、原因は別のもの(ボーダーの人の中のもの)です。

・どんなに安全に配慮しても、刃物などを全て取り除いたり、ボーダーの人を24時間監視することはできない。
 ボーダーの人が自分を傷つける気になったら、必ずそうします。

・セラピストになろうとしない。
 専門家に任せましょう。

・ボーダーの人を、自傷行為をする人と考えない。
 自傷行為は彼らそのものではありません。

・自傷行為の内容についてくどくど言わない。
 きっかけを作らないよう、最大限の注意を払う必要があります。
 しかしあなたが自傷行為のきっかけになったとしても、あなたのせいではありません。

・道徳を持ち出したり、説教したり、愛想をつかしたりしない。
 ボーダーの人は自傷行為が悪いことだと分かっています。

・羞恥心や罪悪感を抱かせるようなことを言わない。
 本人はすでに羞恥心を抱えています。

・怒ったまま,あるいはコントロールするようなやり方で、相手に脅威を与えない。
 彼らは罰せられたように感じるかもしれません。

(次の記事に続く)

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

身体的虐待

 
 身体的虐待はどんなものでも深刻に受け止めてください。
 エスカレートする可能性は潜在的にあります。
 暴力を目撃した子供には、虐待を受けた子供と同じような影響が見られます。

 避難所や危機介入プログラム、インターネットからの情報は入手できます。
〔稲本注:本書の内容はアメリカの事情です。〕

○男性の被害者
 家庭内暴力が女性にとって深刻な問題であることは知られるようなりました。
 しかし虐待される男性の問題はいまだ表面に現れません。

 巨漢の男性が小柄な女性から暴力を受けることもあります。
 男性は女性を殴ってはいけないと教えられたり、自分がみっともない思いをしないために、黙って耐え忍ぶべきと考える人が多くいます。

 彼らは助けを求めることができません。
 その結果、ノン・ボーダーラインの男性が傷つくのと同時に、暴力的な女性自身が援助を得る機会を失います。

 状況に対処する提案があります。
・相手を傷つけない
 常に冷静に。特に専門家と話す場合は

・警察を法的機関,社会サービス団体など、今すぐ誰かに相談する

・虐待の証拠を厚め、あなたや子供を守るため、法的機関の意見を聞く
 自分を保護するための手段を行使する

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

緊急時の対策を持つこと(2)

 
(前の記事からの続き)

○してはいけないこと
 怒りを無視し続けないこと,容認し続けないことが大切です。

 怒りは感情的な虐待であり、受け続けると自尊心が蝕まれ、お互いの関係も損なわれていきます。
 すぐ助けを求めてください。

 怒りに怒りで応酬しないことです。
 ボーダーの人は意識的あるいは無意識的に、あなたを怒らせようとします。

 でももし怒ってしまっても、あまり自分を責めることはありません。
 仕返ししたくなるのが人情です。
 彼らの怒りをコントロールできなくても、うまく対処できると分かれば自信を持てるでしょう。

○怒りにも境界を設定する
・落ち着いている時に境界を設定する
・その場を離れても、また戻ってくることを伝え、ボーダーの人を安心させる
・ボーダーの人も事態をコントロールできると説明する
 彼らが冷静になればあなたはその場に留まり、怒り続けるならその場を離れ、落ち着いたら戻る。 彼ら次第だと伝える

 反発がエスカレートしても対応できるよう準備しておきます。
 一貫性を保つことが重要です。

 彼らは、自分を落ち着かせて他の行動を取るための手段を持っていないのです。
 あなたが何を受け入れ、何を受け入れないかを決定しなければなりません。
 あなた次第なのです。

○ボーダーの人からの提案
「人が僕を落ち着かせようとすると、僕はよけい腹が立って、無力感を感じるんだ。
 頭では分かっているけど、そう感じてしまうんだ」

「私の怒りを鎮めてくれるのは、夫が『君は怒ってるんじゃなくて、恐いんだね』と言って、抱きしめてくれること。
 怒りが溶けて、再び恐怖を感じることができるの」

「怒り自体は悪いものではないけど、相手の自尊心を傷つけないやり方でそれを表現する必要があることを、ボーダーの人に教えてあげて」

「一番いいのは、私の話を聞いてくれること。
 すると気分も治まるの。
 怒りは皆が私を無視したり、信じてくれないから起こるのよ」

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

緊急時の対策を持つこと(1)

 
 ボーダーの人の激怒,身体的虐待,自傷行為,自殺企図は、ノン・ボーダーラインの人に恐怖をもたらします。
 これらに対処するには、計画を立て、外部の助けを求めることです。
 うまくいけば、ボーダーの人が専門的な援助を受けようとするかもしれません。

●コントロールを欠いた怒り
 ボーダーの人たちは次のように言っています。

「私はただ自分を守ろうとしているだけ。
 人が寄りつかなくなることは分かっているのに」

「怒りをぶつけるときは、その人が感情を持った人間と思えなくなる。
 憎しみの対象,敵になるんだ。
 僕は妄想的になって、その人が僕を傷つけようとしてると思い込んでしまう。
 僕は断固としてその人を支配できると証明しようとするんだ」

「私が心配してるのは、愛を失うことよ。
 すごく怖くなって、怒りで表現してしまうの。
 怒りは恐れより扱いやすいから。
 傷つきやすさを感じなくて済むし」

○怒りと理屈は相いれない
 ボーダーの人が怒っているときは、筋の通った行動は期待できません。
 彼らがそうしたがらないのではなく、できないのです。
 その時は、脳の論理的言動の中枢が正常に機能していません。
 理性的な話し合いは、落ち着いてからにすべきです。

 ボーダーの人はどんな怒りも同じ強さになってしまう、とも言われます。
 軽いイライラと強い怒りの区別ができないようです。
 ボーダーの人に、「今の怒りは1から10までの物差しでいくつくらい?」と質問してみるのも役立ちます。

○何をすべきか
 ボーダーの人が怒り狂っている時は、自分や子供を避難させるのが第一です。
 ボーダーの人が怒り続けるならその場から避難し、落ち着いて話すなら喜んで支える、と穏やかに言いましょう。
 選択は彼らに任せ、彼らの行動次第だということを明確に伝えます。

 避難の仕方は次のようなものがあります。
・人が入れない部屋に逃げ込む
・友人の家へ行く
・子供を連れて映画に行く
・ヘッドホンを付けて音楽を聴く
・電話を留守設定にしたり、電話線を外す
・手紙やメールを拒否する

(次の記事に続く)

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

根気強く続ける

 
○境界が認めてもらえないときは? 
 ボーダーの人が境界を認めてくれないときは、以下のようなことができます。

・話題を変えたり、話し合いを拒否
・その場を離れたり、電話を切る
・電話番号を変えたり、部屋の鍵を変える
・第三者がいるときだけ、その人と過ごす
・手紙やメールを読まない
・自分の気持ちを変えず、ノーと言う
・セラピストや友人に助けを求める
・警察に連絡する
・会うことをやめるか、関係を絶つ
・子供のために別の住まいを見つける
・子供を虐待から保護する

 当然ボーダーの人は「見捨てられた」と感じます。
 なので、反抗するためにしているのではないと丁寧に説明しましょう。
 境界設定が二人の関係を健全にするのに必要で、関係を長く続けるために、境界を認めてくれるよう頼んでいるのだと伝えてください。

○一貫性を保つ
 常に冷静に自分の境界を守るべきです。
 耐えがたい行動を見逃すと、結果的にその行動を強化してしまいます。

 心の準備が大切です。
 「~したらどうする」ということを充分考え、どういう手段をとるか決めておいてください。

○用心して助けを求める
・専門家に相談する
 子供が巻き込まれていたら、メンタルヘルスの専門家と相談してください。
 その人が、BPDと子供の問題の両方に通じていることが重要です。

・情緒的な準備を行なう
 ボーダーの人の反応を受け止めるだけの情緒的な準備ができているか、メンタルヘルスの専門家と話し合ってください
 自分を守るためには、多くの愛情や援助が必要です。

 あなたの行動に感心しない人もいるかもしれません。
 彼らが彼ら自身の意見を持つことを認め、あなたがその人たちとの関係を続けたいと思っていると伝えてください。

○自分をコントロールできることで、うまくいっているか確かめる
 ボーダーの人の反応をコントロールすることはできません。
 あなた自身をコントロールすることで、うまくいったかどうか評価してください。

・大人として反応できたか
・自尊心を表明できたか
・話の焦点を保てたか
・冷静さを保てたか
・議論に巻き込まれなかったか
・相手の感情に配慮できたか
・自分にとっての真実を見失わなかったか

 イエスと答えられたら、自分を褒めてあげてください。
 今すぐできなくても、ボーダーの人との関係を変化させることは可能です。

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

相手に変化を求めること(3)

 
(前の記事からの続き)

 ボーダーの人の反発に対応する表現をいくつか紹介しましょう。

「あなたを大切に思っているから、力を合わせて二人の関係を良いものにしたい。
 同時に自分のことも大切にしたい」
「あなたがどう行動するかはあなた自身が決めること。
 私のすべきことは、私自身を大切にすること」
「僕たちはそれぞれ別の人間で、違う考えや気持ちを持ってるんだ。
 同じ気持ちにならなくても、僕の気持ちも大切にしてほしいとお願いしてるんだ」
「私に同意しない権利があなたにはある
 私にも、自分を大切にする権利がある」

 他にも、論争に持ち込まないための、以下のような対応があります。

「それはあなたが決めることよ」
「落ち着いてから話しましょう」
「誰も悪くない。見方が違うだけ」
「責任を半分以上は引き受けたくない」
「気に食わないことは分かってる。でも譲れないんだ」
「僕には考える時間が必要だ」
「私を引きずり込まないで」

《強い抵抗への対応》
 ボーダーの人が反発するのは、
「あなたは私の対応方法を奪おうとしている。
 元に戻して」というメッセージです。

 怒りや非難,暴力はもっとひどくなるでしょう。
(暴力から身を守る方法は後に取り上げます。)

○反発は当然の反応
 反発が起こったからといって、あなたが間違っているとか、効果がないということではありません。
 ボーダーの人に難しいことをお願いしたということです。

 境界を設けることで、ボーダーの人が自分自身を真剣に見つめるようになり、援助を求める決断をすることもあります。
 何が起ころうと、結局いつかは起こりうることなのです。

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 


 

相手に変化を求めること(2)

 
(前の記事からの続き)

《反発に備えておく》
 意味のない争いをやめ、自分の要求や信念を主張すると、大抵相手は行動を変化させます。
 ボーダーの人がどう反応するか予測しておくのが重要です。

 投影,怒り,非難,その他の防衛機制は、彼らの苦痛をあなたに感じさせようとする試みです。
 彼らが自分自身でその苦痛を扱えるように、断固としてそれを本人に返します。

 当然彼らは傷つき、反発するでしょう。
 それに立ち向かえるかどうかが、二人の未来を決定します。

 境界設定に対する反応には、3つの段階があります。
 軽い抵抗,強い抵抗,強迫です。
(ボーダーの人はいきなり強迫する場合もあります。
 強迫については後に取り上げます。)

《軽い抵抗への対応》
 反発する人が示す、幾つかの方法を述べます。

・曲解
 自分の動機は純粋で尊重されるべきだが、相手の動機は陰湿で利己的だと言います。

・レッテル貼り(決めつけ)
 彼らの「ねじ曲がった」見方を強化し、事実を崩そうとします。
 多くは投影によります。

・病気にさせる
 あなたが病気だと思い込ませようとします。
 ノン・ボーダーラインの人の多くが、ボーダーだと言われて責められます。

・仲間を引き込む
 他の人を使ってあなたに圧力をかけようとします。

(次の記事に続く)

*「境界性パーソナリティ障害=BPD」第2版(星和書店)より

文責・稲本
 

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