2018年3月アーカイブ

心のアプローチとは

身体を苦しめるいろんな症状が、実は心理的な原因でおきていると
思えない人が多いかもしれません。

何故なら、心はとらえどころがないからです。
心だけでそれだけ身体に大きな影響を与えているとなかなか認めることが
できず、大きな病気が隠れているのではないか?と不安になってしまい
余計に身体に影響を与えてしまうという悪循環が繰り返されます。

身体ではなく、心からくるものであれば、心のアプローチを
導入するならば症状が改善されてゆきます。
心のアプローチというのは心理療法を指します。

(心理療法は)
●カウンセリングで悩みや苦しみをとことん吐き出し
 混乱している思いをカウンセラーと一緒に整理してゆきます。
●ストレッチや呼吸を整えて体の緊張を少しずつ取り除いてゆきます。
●心身のバランスを取り戻すためのトレーニングを習得してゆきます。


(感情調節困難な方々BPD・発達障害その他)の方に役立つ心理療法)
●弁証法的行動療法 (感情のコントロールがうまくいかない、
           対人関係の悩みや困難を感じている、衝動的な行動を
           コントロールできないなどの問題を抱えている人が、
           問題に対処するスキルを身につけることで、
           より安定した自分を目指すことができます)

●メンタライゼーション(自分や他者の精神状態に注意を向け、その精神状態
           についての認識を心にとどめ、考えたり吟味したり
           感じたりするこれをメンタライズしているという)

●森田療法     (不安を抱えながらも生活の中で必要ななすべき
          ことから行動し建設的に生きることを教え、
          実践させる治療法。あるがままという心を育てる
          ことによって不安障害を乗り越えていくことを主眼
          とします。生き方の再教育です)

●力動的心理療法  (自分自身を深く理解して、自分なりの生き方を
          見つける作業)

こうした心の状態を変えることで、心理的原因で起きていた身体症状も
やわらいだり、消すことができます。

感情調節困難でお困りの方々には薬を処方されるだけでは
症状を改善することは難しいので医療と心理療法を併用することを
お勧めいたします!




BPDのご本人が部屋に閉じこもってゲームやコンピュターから
一向に離れない、もしくは、借金を重ねてもゲームが止められない。
また、スマートフォンを異常に手放せないといことはないでしょうか?

世界保健機関が改訂作業を進めている疾病に関する国際統計分類
(ICD)第11版の草案で、精神衛生症状の項目に「ゲーム障害」が
盛り込まれました。

ゲームに熱中するあまり「個人・家庭・社会・教育・職業あるいは
他の重要な機能分野に重大な障害をもたらす」行動パターンの持続
あるいは再発を「ゲーム障害」と定義しています。

特徴的な症状として、抑制が効かなくなり、たとえ悪影響が生じても
ゲームの優先度が高くなる状態を挙げいます。

一般的には、こうした症状が1年以上続くとゲーム障害と診断されます。
ただ、症状が重く、全条件を満たしている場合は、それより期間が短くて
も医師がゲーム障害と診断することもあるようです。

しかし、ICD改訂版の草案でゲーム障害の項目に記載されているのは
臨床例のみで、残念ながら予防や治療法については記載されていないと
いうことです。

ゲームには「インターネットやコンピューターやスマートフォン」とった
電子機器の使用がこの数十年で激増し、過剰使用に起因する健康問題も
報告されており、世界各地で治療をもとめる需要が高まっていると
WHOの広報が解説しています。

BPDの診断基準や病名そのものが変化する「可能性もある」と
言われていますので注目したいと思います。








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