2018年7月アーカイブ

「うつ病は決して珍しい病気ではない」

 うつ病は、ゆううつ感や無気力な状態が長い期間回復せず、
 日常生活に支障をきたすようになってしまう病気です。

 気分が落ち込むなどの「こころの不調」だけでなく、
 だるさ、不眠、食欲低下、頭痛などの「からだの不調」
 もみられます。

 うつ病はだれでもなる可能性があり、決して珍しい病気では
 ありません。

 厚生労働省が行なった最近の研究では、日本人におけるうつ病
 の有病率は約6、2%と報告されており、日本人の16人に
 1人は一生に一度はうつ病にかかる可能性があると考えられ
 ます。

 また、女性のうつ病の有病率は8、4%で、男性の3、8%と
 比較すると2倍もうつ病になりやすいといわれています。
  
 参照資料 こころのくすり箱

 *繰り返しますが、BPDはうつ病も合併します。
 BPDだけに着目されることでうつ病を見過ごされてしまい
 周囲のことばや振るまいで酷く傷ついていることがあり、
 症状を悪化させることがあります。

 また、家族も「自分は大丈夫」「自分はおかしくない」と
 思い込み、体に表れる「サイン」に気づかず
 過ごしていることがあります。
 こういう状態では、当時者をサポートするどころでは
 ありません!
 まずは、ご自身の体と心のメンテナンスを心かけてください。


 BPD家族会代表 奥野栄子


「こころとからだの不調」

ゆううつな気分になる、イライラするなどの
「こころの不調」や、眠れない、頭が痛い、
肩がこる、食欲が低下するといった「からだ
の不調」は、日常生活でよく経験します。
しばらくすると、このような不調が自然に
改善する場合は特に問題はありません。

しかし、

こころやからだの不調が長く続いたり、
繰り返し起こったりする場合は、
放っておいても自然に治ることは少ないため、
早い時期に医療機関へ行って医師に相談
してみることが大切です。
もしかしたら、単なる不調ではなく、
その背景にはうつ病などのこころの病気が
隠れているかもしれません。

●ゆうつうな気分になる
●肩がこる
●眠れない
●食欲がない
不調が続いたり、繰り返している場合は
無理をしないで専門家に相談しましょう!

参照資料 こころのくすり箱

*帝京大学教授 林直樹先生による
 家族健康調査によると7割〜8割の家族が
 うつ状態・もしくはうつ病が発症していました。

「一部分をご紹介します」
 GHQー12 健康調査
 GHQ−12健康調査(4)は、気分障害
 不安障害のスクリーニングに用いられる
 評価尺度であう。その得点4あるいは5以上を
 「陽性」とした場合、感度83ー82%、
 特異度60−90%を示すと報告されている。
  本調査のGHQ12の得点の平均は8、5
 であった。それは、「回答者(家族)において
 精神保健問題が生じている可能性が高い
 ことを示す結果であった」カットオフポイント
 4点、5点を超えるのは、それぞれ84%で
 あり、調査対象の大半数を占めていた。

 家族の労苦、負担、危機的な状況への恐怖心
 家族関係の悪化により、高い数値で家族の
 健康状態が悪いという結果がでました。
 体や心の不調が続いているならば
 専門家にかかってください。

 また、
 当時者さんにお伝えしたいことは、
 BPD症状は一つではありません。
 BPDは幾つもの精神疾病が合併する障害です。
 BPDの治療が上手く機能しなくても、
 体の不調が長く続いたり、感情のコントロールが
 困難な時は、我慢せず専門家に是非ご相談
 下さい。心理的アプローチと治療的アプローチ
 両方活用するとよいでしょう。

 BPD家族会代表 奥野栄子

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