2018年8月アーカイブ

9月頃から当時者さんの症状は悪化してゆきます。
12月〜1月(年末年始)4月(新学期)(新入社員入社)
頃は当時者さんの症状が悪化のピークに陥りやすくなります。

ご家族の多くは、問題が生じてから慌てて対応法を学んだり、
カウンセリングを受けたり勉強会にご参加される方が多いのですが、問題が生じてからの対策では「対応は困難となります」。

日々の積み重ねがとても重要となりますので、カウンセリングや定例会や勉強会に参加して対応法やご自身の心のモチベーションの保ち方やメンテナンスをしておかれることをお勧めします!

*早目早めの対策を!


うつ病にはさまざまな症状があります

うつ病は、こころとからだに次のような症状があらわれます。

(こころの症状)
「気分の落ち込み」
・気分が落ち込み、ゆううつな気分になる。
・悲しい気持ちになる。
・何の希望もなくなる

「意欲の低下」
・これまで好きだったことへの興味や喜びがなくなる。
・気力が低下して、何をするにもおっくうになる。
・人づきあいもいやになる。
・仕事をしたくなくなる。
・新聞やテレビを見なくなる。
・身だしなみに関心を払わなくなる。

「あせり、罪悪感」
・あせってイライラする。
・根拠もなく、自分の責任だと思う。
・過去の小さなことを思い出しては悩む。

「思考力の低下」
・集中力がなくなり、能率が低下する。
・物事の判断ができなくなる。

(からだの症状)
「睡眠」
・眠れない
・眠りが浅かったり、朝早く目が覚めたりする。
・朝、目覚めたときが一番ゆううつである。
・睡眠不足から、頭痛や肩こりに悩まされる。

「食欲」
・食欲がなくなる。
・何を食べてもおいしいと思えず、砂をかんでいるようだ。
・体重が減った(または増えた)
・胃がもたれる。むかつきがある。

「自律神経系」
・微熱が続く
・ときどきめまいがする
・息切れがする
・冷や汗や寝汗をかく。
・からだがだるい
・働いていないのに、疲れやすい。
・からだの働きが遅くなる。
・トイレが近くなる。
・便秘・下痢に悩まされる。

「ホルモン系」
・生理不純が続く。
・性欲が落ちる。

うつ病は、こころとからだの両方に症状があらわれます。
特に原因がわからないのに、こうした症状が1ヶ月以上続いて
いる場合は、うつ病の可能性も考えられます。

うつ病の発症には、病気やけが、学校や職場の人間関係、子どもの独立、
家族や友人との死別といった日常生活のストレスとも関係があるといわれて
います。ストレスの感じ方には、個人差があり、他人から見れば嬉しと思われる
ことでも、本人にとっては重荷でストレスと感じることもあります。
また、自分ではストレスを自覚しなくても、からだやこころに負担が
かかっていることもあります。

環境変化によるプレッシャー
就職・昇進・転勤・転職・入学・転校・結婚・出産など

からだへのダメージ
病気・けが

何かを失うことへの不安・むなしさ
子どもの独立・失業・離婚・退職・閉経など

別れの悲しみ
家族や友人との死別・失恋など

*奥野コラム
うつ病は環境・からだ・失うことからの不安・愛する人との死別など
さまざまなストレスからうつ病が発症するといわれています。
うつ病と診断される人の根の部分は真面目で責任感が強いため、
人に迷惑をかけることを避け、しんどいことを隠し通そうとします。
うつで何もできなくなる自分を強く否定しうつ病であることを
「嫌がり認めたがりません」。

しかし、

BPDさんの特徴には、「親からの愛情不足や虐待を訴える」ことが多く
人生の全ての失敗は「親の育て方」のせいで自分は不幸なのだと感じています。
また、BPDという障害は認められないけれど、毎日からだやこころがしんどく
生きづらさを感じていて、自分は「うつ病」で苦しいと訴えることが多く
周囲に「自分はうつ病」で何もできなくなってしまう自分を認めて欲しい、
親の育て方の責任であることを認め苦しさを「理解して欲しい」と強く
望んでいる特徴があります。

BPDは軽いうつ状態や双極二型が合併するため診断がハッキリつけられない
ことが多いのです。また、BPDの原点は「神経症」といわれていたので
BPDと神経症は切り離せない病態です。

今日のコラムから「うつ病」の人の反応と「BPD」の人の反応の
違いがお分かりですか?

うつ病の人の特徴は、責任感が強く人に心配かけたくないといった特徴がある
のにたいし、BPDさんの特徴は、理解されたい、不幸になった責任を誰かにとらせるといった特徴や誰かに依存していないと寂しくていられないといった特徴がみられます。また、うつ病の人はうつを認めたがらないのにたいし、
BPDの人の特徴にはうつ病を認めてもらいたいという気持ちが
強いように思います。

*BPDさんは健康な状態に回復すれば、彼らがもともと持っている
 エネルギッシュな力と才能に溢れているので社会に貢献し成功者になる人が
 多いのです!

                   







       単なる気の持ちようでは治らない!

周囲の人に「ゆううつな気分だ」と訴えると、「気の持ちようだ」とか「気にしすぎ」などと言われることがあるかもしれません。

しかし、うつ病は、脳内の神経伝達物質の働きが低下して活力不足となり、

ゆううつな気分に見舞われるため、単なる気の持ちようではなく、治療が必要となります。

気分の落ち込みとうつ病にはいくつかの違いがあります。
失恋をしたり、仕事で大きな失敗をしたりすると、
気分は落ち込みます。

しかし、多くの場合は(数日)で回復し、また元気に頑張ろうと思えるようになります。ところが、いつまでたっても気分が沈んだまま、回復せず、1ヶ月以上もこのような状態が続く場合は、うつ病の可能性が疑われます。

また、落ち込みの程度はいつも同じではなく、多くの場合朝に重く、夕方になると軽くなる傾向があります。このように、1日の中で気分の落ち込みに

変化があることを「日内変動」といい、うつ病の特徴の1つにあげられます。

この他、悩みや心配事があって眠れなかった経験のある人も多いといわれています。不眠はうつ病で最もよくあらわれる症状の一つです。

うつ病の場合は夜に眠れないこともありますが、早朝から目が覚めてしまうことも多いようです。

               参考資料 こころのくすり箱


 追記コメント 
*境界性パーソナリティ障害(BPD)は未熟型とも言われています。
 
幼い性質ゆえに、周囲から理解されなかったり、認めてもらえなかったり、叱られたりすることが多いことで、うち病が併発することがあります。

未熟型の性質を成熟型に整えるためには(トレーング)が必要ですが、うつ病は未熟性からくるものではなく、周囲や環境の影響を受けストレスが発生し、脳内神経伝達の働きが低下し活動が低下してゆくので、表面に見える状態が幼く映ることがあります。うつ病とBPDの特徴や違いをちゃんと見分けなければ
「全く真逆な」治療や支援につながってしまいます。
        
         BPD家族会 心理カウンセラー 奥野栄子

 


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