ステップ4: ブレインストーミング/調停
☆あなたの愛する人の助けを借りて、解決策のリストを作成します。
☆あなたの愛する人と協力し合って、一つの選択肢を選びます。
☆あなたの愛する人が実際に計画を実行するときに、妨害となりうるものを予想します。
ステップ5:あなたの役割と、結果を聞いてからあなたが計画できることについての情報を手に入れる
☆計画の実行において、あなたの愛する人を助ける/支援するために、あなたがする必要のあることは存在しますか?
☆あなたにとって重要であれば、報告/続報をリクエストする。愛する人に、あなたは怒ったことに関心があると伝え、新たな情報を得たいと伝えましょう。これは危機的状況にある人を承認するだけでなく、あなたを推測の状態のままにしないでおくことになります。
実際の五つのステップがどのように見えるか
ここに示すのは、五つのステップを使ったシナリオの例です。このシナリオで、スーザンは母親の家に行きます。明らかに動揺しています。
お母さん:どうしたの?
スーザン:お母さんは本当はどうでもいいのよ。私には何が起こっても当然だと考えているんだわ。
お母さん:(間を置き、一息つく。自己弁護への衝動に気づくが、それは役に立たず、スーザンの感情を増大させるであろうと知っている【自分自身の感情を調整している】)。スーザン、とっても動転しているように見えるわ。望むのであれば、私は聞くなり助けるなりの準備があるのよ。私にどうしてほしいかしら?【質問する】
スーザン:(怒って)私の人生をもっとましにしてほしいわ。全くひどい人生よ。
お母さん:ひどいことは知っているわ【承認】。何が起こったのか話してちょうだい。
スーザン:ボーイフレンドが口をきいてくれないの。(すすり泣く)
お母さん:それは傷つくわね【承認】。本当に傷つくことだってわかるわ。何が起こっているのか、お母さんに話してみたいかしら?【質問する】
スーザン:何度も何度もかけてみたけど、電話を返してくれないの。
お母さん:まあ【承認】。そのことについて話しましょう。ただ聞いてもらいたい?それとも次に何を試すか考えるのを手伝ってほしい?【質問する】
スーザン:助けてほしいわ(また感情が高まる)
お母さん:(微笑む【自分自身の感情を調整している】。)わかったわ、逐一教えて。いつ始まったのか話して。聞いているから【査定する】。
スーザン:ええと、彼と昨日の夜出かけて、彼が別の女の子を見ていると思ったの。ひどい奴だって彼に言ったら、いなくなっちゃって。今は電話を返してくれないわ。
お母さん:わかったわ、次に何をするか考えるのを手伝ってほしい?【質問する】
スーザン:お母さんは何もできないと思う。
お母さん:私にもできるかどうかわからないわ【承認】。大きな問題は -それに、あなたはボーイフレンドのブルースに関しては何でもわかっているのでしょ- 今日、ブルースに話をさせるようにするのと、少し時間を置くのと、どちらが効果的だと考えるかってことだと思うわ【査定する】。
スーザン:たぶん、時間をあげたほうがいいでしょうね。でも、私にそれができるとは思えないわ。
お母さん:時間を置いている間、スーザンにできることを私たち二人で考えたらどうかしら?【質問する】
スーザン:どんなこと?映画に行くとか?
お母さん:出だし好調ね。リストを作りましょう。それから、一番うまくいくものを選びましょう【解決策を考え出す】。
後で、リストが作成されてから、
お母さん:できたわね。さて、お母さんに一緒に映画に行ってほしい?【役割の明確化】。それともお友だちのカリーに電話したい?
スーザン:カリーに電話するわ。
お母さん:もし、カリーが行けなかったらどうする?その時はどうするのかしら?【調停】
スーザン:カリーが行かないなら、お母さん、行ってくれる?
お母さん:もちろんよ。もしカリーが一緒に行くなら、映画の後で電話してくれる?どんな調子か、ちょっと知らせてほしいの。【結果について、あなたの知りたいこと】
次回は「あなたの愛する人が参加してくれない場合にどうするか」を紹介します。
「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」 シャーリ・Y・マニング著