2012年5月アーカイブ

幕が下りたあとで

 
 どれほどの時間がかかるか、結果はどう出るか、予測することはできません。
 揚々とした気持ちから深い悲しみまで、様々な感情を抱くでしょう。
 しかし自分の気持ちや自分自身を批評しないでください。
 ただそのまま受け入れてください。

 喪失は深い悲しみをもたらしますが、それも癒しの一環です。
 逆にたとえ幸せでも、そのために罪悪感に駆られるかもしれません。
 それらの感情も受け入れてください。

 後ろ髪を引かれる思いがするかもしれませんが、感情のままに行動してはいけません。
 手を離しましょう。
 気にしないことです。

 今後、彼らとどの程度関わっていくかは、皆さん次第です。
 一切の連絡を断つ人もいるでしょう。
 でもお子さんがいる場合、連絡を断つことはできません。
 ただしっかりと境界を設けることは必要です。

 ボーダーの人が皆さんに虐待的行動を続けるかもしれません。
 皆さんまでが自分自身に対してそのようなことはしないでください。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

現場からのアドバイス(2)

 
(前の記事からの続き)

・全力を尽くしてお子さんを守らなければなりません。
 パートナーをコントロールすることはできませんが、自分をコントロールすることはできるはずです。
 皆さんがお子さんをどれほど愛しているか、毎日彼らに示してあげてください。

・友人や近所の人には普段通りに接してください。
 皆さんが「悪い親」と思われることは慎んでください。

・自ら犠牲者に甘んじることはしないでください。
 なんとしても生き延びましょう。
・パートナーの面目をつぶさないでください
 批判的に言うより、婉曲的なほうがいいのではないでしょうか。

・お子さんの生活の中に常にいるようにしてください。
 お子さんを争いの渦中に駆り出すのは禁物です。
 子供を通して取り決めをしたり、パートナーへの伝言をお子さんにさせてはいけません。

・中傷されるのは覚悟しておいてください。
 おろおろせず、感情をコントロールすることが必要です。
 裁判官は、感情的に不安定な人間に子供を任せないということを、承知しておいてください。

・気持ちを強く持ち、決意を固めるよう、自分に対して繰り返し前向きな言葉を伝えてください。
・時間は皆さんの味方です。
 健康増進に努め、サポートネットワークを築き、ノン・ボーダーラインとして必要な技術を培うにつれ、訴訟の過程をうまく乗り切って行ける見込みも高まるでしょう。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

現場からのアドバイス(1)

 
・パートナーを嫌う以上に、お子さんを愛してあげてください。

・夫婦名義の預金口座,クレジットカードを破棄することを検討してください。
・罪悪感を抱いているとしても、書き記すことは控えてください。
 不利に利用される恐れがあります。

・離婚に向けて、何を必要としているのかはっきりさせてください。
 親権を獲得するか、自宅を確保するかなども含まれます。
・パートナーが何を求めているかも調べてください。
 交渉の際の交換条件にもできます。
・主導権を握れるように心がけてください。

・法的な手続の最中は、指示なしにパートナーと接触しないでください。
 接するときは、第三者(大人)に立ち会ってもらいます。
 そして計画は記録してください。
 偽りの告訴を防ぐのに役立つでしょう。

・過去について話し合うのはやめましょう。
 言い争いは禁物です。
 ボーダーの人が虐待的な態度を取り始めたら、静かにその場を去ってください。
 ボーダーの人は皆さんの反応を引き出すためなら何でもします。
 もし皆さんが反応したら、相手はその手を続けて関係を続けようとするでしょう。
 ボーダーの人は、例え否定的な反応でも、何もないよりましなのです。

 皆さんの言葉以外の振る舞いにも注意を払ってください。
 内面と裏腹なことはやめましょう。

(次の記事に続く)

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

法的目標の達成

 
〔*稲本注:本書に書かれている法的手続の事情はアメリカのもので、日本の実情に合うとは限りません。
 役に立つかもしれない部分だけ抜粋します。〕

 皆さんやお子さんに対するパートナーの虐待的行動を阻止するため、裁判所の援助を求め、究極的には別居,離婚の要請が必要になることがあります。
 法的手続きは大きな恐れと先行きの不安を感じます。
 高機能のボーダーの人は虐待的でありながら、他の人には正常に見える場合もあります。

 皆さんの信頼を確立し、身の安全を確保するために、パートナーの過激な行動の記録を取っておきましょう。
 おおよその日付,行動,その結果を記しておいてください。
 常軌を逸していたり、危害を及ぼす可能性がある行動は何でも含まれます。

 ボーダーの人が偽の告訴をする場合もあります。
 訴訟手続が始まってしまうと、止めるのは非常に難しくなります。
 告訴の脅しや危険信号を感じたら、警察に報告し、将来偽りの告訴が行なわれるかもしれないことを伝えておきます。
 警察が理解してくれるかは地域によってまちまちです。

 パートナーが精神保険制度の援助を受けているとしたら、関係書類や処方箋などのコピーを取っておきましょう。

 そして、資格のある経験豊富な弁護士に連絡を取り、アドバイスを求めてください。
 一般的な家庭弁護士は、ボーダーが関係する離婚にはふさわしくありません。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

 
(前の日記からの続き)

・ボーダーの人に現状をつづった手紙を書いてください。
 良いこと,悪いこと,相手を恋しく思うこと,怒りで一杯になること。
 ただし、実際に見せては行けません。

・自分の生き方に目を向けてください。
 ボランティア,講座,スポーツ,旧友を訪ねるのもいいかもしれません。

・自信を取り戻すために全力を尽くしてください。
 いつかボーダーの人を許せる日が来るかもしれません。
 しかし自分自身を許すのはもっと難しいことです。

 自分に厳しくなりすぎないようにしてください。
 どんなことにも良い面があるものです。
 それを見つけ、自分が幸せになれることをしていきましょう。

・ボーダーの人は皆さんのことを恨んでいるかもしれません。
 でも手放しましょう。

 どうしても好きになってくれない人,理解してくれない人はいるものです。
 でもそれは私たちのせいではありません。
 自分らしくありながら、なおかつ同時に全ての人を喜ばすことなどできないのです。

 皆さんを本当に愛し、理解し、気遣ってくれる友人や家族を頼ってください。
 どんな事実ねじ曲げ攻撃を受けても、真実はいずれ明らかになることを信じましょう。

 本当の友人とは、そこにいてくれる人です。
 皆さんの経験を正当と認め、「僕はずっとここにいるよ。君のことを心配しているよ」と言ってくれる人です。

 それによって、全てが価値のあることだったと気付くでしょう。
 そして以前よりも強くなったように感じるでしょう。
 他にもこのようなことを生き抜いてきた人たちがいるのです。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

 
 愛する人を置いて去るというのは、地獄のように辛いことです。
 相手に障害があるとなると、彼らを救いたくなるのが普通です。
 でも自ら治療を求めない限り、彼らは変わることはありません。

 フーバーリングを繰り返すことなく、この段階を切り抜けるのに役立つことを紹介します。

・パートナーのコントロールを逸脱したあらゆる行動の記録を、詳細に書き留めてください。

・支えてくれる仲間を見つけてください。
・周りの人に、皆さんを援助する機会を与えてください。
・アドレスを変更するか、支えてくれる人にメールを転送するようにしましょう。

・関係を思い出すようなことは、皆さんの気持ちが充分に落ち着き、対処できるようになるまで控えてください。
・週末は町から出てはどうでしょう。

・ボーダーの人が電話をかけてきても、そのまま受話器を置いてください。
 何を言おうと、相手の行動に拍車をかけてしまうだけです。
 電話はその後も続くでしょう。

・どんな感情も皆さんは乗り越えることができます。
・理性的に考え、賢明でなくてはなりません。
 相手に電話をかけたい欲求に抵抗してください。

・私を愛してくれるのはこの人だけだ、という思いに囚われてはいけません。
 皆さんが心を開いていれば、この先もきっと別の愛は見つかります。
・さらにまた同じような関係に足を踏み入れることのないようにしてください。

(次の記事に続く)

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

何をすべきで、何をすべきでないのか

 
 フーバーリングというのは、ボーダーの人が皆さんに対してするのではなく、皆さん自身が参加するダンスのようなものです。

 あるノン・ボーダーラインの女性が、ボーダーの男性と別れたばかりの時の話です。
 女性は連絡は一切やめてほしいと頼みましたが、男性は何度も電話をかけ続けました。
 その度に女性は電話をかけ直し、もう電話しないでと念を押したのです。

 これでは、薬がよくないことを納得させるために、わが子にヘロインを注射し続けるようなものです。
 この女性は男性に理想の人物像を思い描き、その人物に恋をしていたのです。
 彼が電話する分だけ、彼女自身にもそれを聞く理由があったということです。

 簡単ではありませんが、フーバーリングを皆さんがコントロールすることは可能です。
 何らかの形で強化しない限り、長くは続かないものなのです。
(例外は、ボーダーの人が低機能・強迫的で、「運命的な魅力があると感じてしまった」タイプである場合です。)

 最終的な決裂が起こる前に、フーバーリングの機会を活用することをお勧めします。
 かつてのパートナーと話をするような関係が続いている間に、証拠書類や皆さんの持ち物を集め、お子さんに話をしてください。

 その時期に元の関係に戻ることだけはやめてください。
 その理由を説明します。

・ボーダーの人が本当に変化を望むのは、皆さんの真剣さに気付いたからではなく、自分自身のためでしょう。
 こうした変化はせいぜい1ヶ月しかもちません。

・皆さんは、自分が設定した境界を貫き通せないことを認めてしまうことになります。
 ボーダーの人は、そんな境界をますます押し退けようとするかもしれません。

・ボーダーの人は離婚で有利になる証拠を集めるため、この期間を利用することがあります。

・ボーダーの女性が妊娠してしまったら、ノン・ボーダーラインの男性は残りの人生をずっと、経済的にボーダーの人から離れられなくなってしまいます。
 セックスを拒否する自信がない人は、パートナーと二人だけになるのを避けることです。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

 
 フーバーとは掃除機の名前です。
 皆さんが去ろうとすると、ボーダーのパートナーは、「皆さんをもう一度吸い込もう」とするのです。
 関係を解消したいと伝えたら、パートナーは関係に引き戻すため、できる限りのことをしてくるでしょう。

 パートナーは、皆さんが本当に去ろうとしていると気付いた途端、交際時代に見せたような魅力を湛えるようになるかもしれません。
 そうでなければ、すぐにでも最後の分裂が起きると思います。

 きっと変わるから、彼らはそう約束するでしょう。
 最高のパートナーになる,治療を受ける,今度こそ本気で取り組む、と。
 皆さんの気持ちを迷わせることを言いだすでしょう。

 これまで彼らに求めてきたことを何でもしようとします。
 謝りだすかもしれません。
 皆さんが最も気に入りそうなことを話します。

 それは恐らく本心からのものでしょう。
 彼らは誠実にそう言っているからです。
 まるで絶壁のロープにしがみつき、落ちないためなら何でもすると言っているようです。
 でも人は一夜にして完全に変わることはできません。

 ボーダーの人は皆さんなしではアイデンティティを失ってしまいます。
 見捨てられ感は耐えがたいものなのです。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

 
・パートナーは喧嘩をしたとき、皆さんの声を聞くためだけに電話をしてきますか?
 もしそうなら、彼らは皆さんの職場や自宅に訪ねてきたり、電話をかけてくるかもしれません。

・お子さんに対するパートナーの行動が心配ですか?
 ボーダーの人にも良い親となる人はいます。
 でもパートナーが治療を受けていないとしたら、共同親権を獲得してほしいと思います。
〔稲本注:日本は単独親権なので、これはできません。〕
 子供が自立を始めたとき、ボーダーの親は拒絶されたと感じる可能性があります。

・パートナーには暴力的な面がありますか?
 小さくて力がなくても、物を投げる,噛みつくなどして、傷を負わせることはできるのです。

・お子さんのことでパートナーが脅しを言ったことがありますか?
 優秀な弁護士を選び、よく相談してください。

・パートナーは嘘をついたり、人を操作する傾向がありますか?
 その場合は証明書類が必要です。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

愛する人のもとからうまく立ち去る方法

 
 準備が鍵です。
 離婚のアドバイスは全員には当てはまりませんが、一般的に述べられることもあります。

・経験豊富で有能な弁護士に担当してもらうことです。
 これから長い年月にわたって、皆さんの金銭上の立場,お子さんとの関係,皆さんの感情的健康に影響を与えることになります。

・波風を立てず平和を守ろうとする良い人をやめることです。
 自分自身とお子さんの利益を求める悪い人に変わることです。

・お子さんの年齢を考慮する必要があります。
 お子さんが反抗期に入り、パートナーに反対し始めたらどうなるでしょう。
 元パートナーが、お子さんにとって好ましくない人を家に連れてきたらどうなるでしょう。
 元パートナーが親権を獲得し、薬やアルコールに手を出したり、危険な行動を取ったらどうでしょう。
 お子さんを愛していないと言ったらどうでしょう。
 最善を期待しつつ、最悪の事態を検討することが必要です。
 

 繰り返しますが、全てのボーダーの人が分裂し、事実をねじ曲げるわけではありません。
 そういう人もいるということなのです。

 *「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

パートナーのもとを去る場合

 
 ここでは、結婚してお子さんがいる場合を想定します。
 そうでない人も、感情的なことは自分に当てはめて考えられるでしょう。

 関係から去るのは、最後の手段としてそうするしかない人がほとんどです。
 しかもパートナーが問題を認めようとしない場合、助けを得ようとしない場合に限ってのことなのです。

 さらに、ボーダーの人がノン・ボーダーラインの人を置いて去っていくこともあります。
 そうすると感情的にも法的にも準備をする時間がありません。
 この節を読んで前もってしっかり準備を整えておけば、皆さんとお子さんはより良い方向へ向けていくことができるでしょう。

 これはボーダーの人がどれほどの機能を持ち、どれほど怒りや復讐心を溜めこんでいるかなど、様々な状況によりますが、彼らと離婚するのは、経験豊富で資格のある法律上・治療上の支えなしには、決して試みるべきではありません。
 支えなしに試みるのは、下着一枚でエベレストに登るようなものです。

 最悪の事態を想定し、適切な法定代理人を雇い、皆さんとお子さんを救う準備をしなければなりません。
 それはパートナー助けることにもなります。

 皆さんはパートナーを愛し、憎んでもおり、ありとあらゆる感情を抱いているでしょう。
 自分は間違っていないのか、手遅れなのではないか、そんな思いに駆られている方は、次の権利があるのだということを大きな声で言ってみてください。

・幸せになる権利
・パートナーの精神的な病に煩わされることなく生きる権利
・子供たちの関係を楽しむ権利
・間違いを犯す権利
・子供たちには、愛情に満ち、虐待のない家庭で成長する権利

 パートナーは反論し、罵倒するかもしれませんが、そんなことは気にしません。
 しばらくすれば、心からそうだと思えるようになります。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

さあ、試してみましょう

 
 皆さんが今の関係に留まると約束したとしても、パートナーが疑問を挟むこともあるでしょう。
 皆さんの約束が確かなものか試そうと、皆さんに出ていくように求めたり、離婚する,別居すると言って脅すかもしれません。
 これは分裂もしくは投影と言えるでしょう。

 冷静でいてください。
 パートナーの不安を煽ったものは何だったのか、PUVASを用いて見定めてください。
 批判的にならず、あくまでも鏡になります。

 夕食後にでも静かな時間を取ってみてはどうでしょう。
 張り詰めた雰囲気がいくらかでも和らぐのが分かると思います。
 最も不安の引き金となりやすいものを、今より認識することはできるでしょう。

 どれほど最善を尽くしても、従来のパターンに陥ることはあると思います。
 でも皆さんが境界を守り続ければ、翻弄される生活を強いられることはなくなるのです。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

パートナーのもとに留まる場合(2)

 
(前の記事からの続き)

 次は、観察者(Observer)になってください。
 状況に対して距離を置き、どう反応すべきか観察します。

 パートナーだけでなく、皆さん自身のこともよく観察してください。
 皆さんの存在が状況に影響を与えているのです。

 自分や相手の反応を批評するのではなく、何が起こっているのかをただ見定めてください。
 自分が何を考え、何を感じていたのか、しっかりと認識します。

 そして起こった事柄と関連づけて考えるのです。
 「パートナーが~~すると、私は~~と感じる」というようにです。
 気付いた点などをメモして関連を考え、適切な反応を探していきます。

 最後は作戦(Strategize)です。
 防衛的に構えることなく、DEARやPUVASを活用してください。
(2012年3月15日~19日の記事参照
 http://seiwa-pb.co.jp/bpd_family/blog/2012/03/

 どのように反応するか、前もって計画を立て、練習しておきましょう。
 冷静でいることが大切です。
 相手の怒りや批判は、あなたに向けられた個人的なものではないということを忘れないでください。
 パートナーの感情をその本来の持ち主である彼らに返し、彼らの批判をかわすことで、皆さんの身を守ると共に、彼らが自分の感情や行動に責任を取れるよう手を貸すのです。

 彼らは非常に言葉巧みに、説得力あることを言うかもしれません。
 「でも~~のことはどうなんだ」
 「あのとき、あなたは~~」
 このような言い回しが出てきたら、主題をはっきりさせて本題に戻してください。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

 
 本日から「パートⅤ 解消の段階」、最終段階です。

 パートナーとの関係に取り組む場合、精神保健の専門家による治療を、皆さん自身が受けることが非常に大切です。
 パートナーのもとに留まるからといって、今までと同じ状況のままである必要はありません。

 恋愛関係が混乱しても、平穏を保つことが必要です。
 サポートグループが生命線となるかもしれません。

 一体何がパートナーの言動を引き起こしているのか、不合理な行動の奥に目を向け、感情的な根源に迫ります。
 虐待的な言動から皆さんを守る境界を設定するうえでも必要です。

 留意すべきは、ボーダーの人にとって、事実よりも感情のほうが大切だということです。
 現実の状況に取り組む前に、パートナーの感情を理解することがコミュニケーションに役立つでしょう。
 皆さんの感情とパートナーの感情を区別することが、境界を保つのに有効です。

 感情的な脅しに対する手立てのひとつが、「SOS」です。
 断ち切り(Stop),観察(Observe),作戦を立てる(Strategize)というものです。

 ボーダーの人は相手の「反応」を求めています。
 彼らに対して一切反応せず、断ち切れば、関係のパターンが崩れ始めるのです。

 以下のような言葉を言ってみてはどうでしょう。
「今すぐには答えられないわ。少し考える時間が必要なの」
「これはとても重要なことだから、即断は無理だよ」
「少しあとで話し合わないか。これこれの時間と場所で」

 簡単な時間稼ぎの言葉で、関係に変化が生まれ始めます。
 約束は余裕を持ってするといいでしょう。

(次の記事に続く)

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

 
・エディスの話
 ぜひお子さんに、ボーダーの親を持つ子供の問題に詳しいセラピストの治療を受けさせてあげてください。

 私が受けた最大の傷は、誰にも見えない内側にあります。
 それは、生まれてから最初の1年以内、愛着過程で始まっているのです。

 ボーダーの親を持つアダルトチルドレンたちは、何かが正しくないということは分かっていました。
 でも一体それが何なのか、全く分からなかったのです。
 彼らは皆、恐れ,義務感,罪悪感という「霧」に覆われ、すっかり混乱しています。

 彼らは感情を麻痺させられてしまっています。
 私も自分が最後に感じた感情を見つけ出し、それが何なのかはっきりするまで、3年もの間、仲間の支えが必要でした。

 それは「羞恥心」と呼ばれるものでした。
 ボーダーの母の羞恥心,非難に関連したもので、母はそれを私に投影していたのです。

 ボーダーの人の子供たちは、普通とは一体どのようなものなのかを分かっていません。
 そのためボーダーの親の口汚い言葉を鵜呑みにするか、拒否するか、どちらかのようです。

 人を虐待する権利など誰にもない、今ようやく、私たちはそのことを知ったのです。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

 
・ロンダの話
 両親は離婚するつもりでした。
 ボーダーの母は私に、お前は誰と住むつもりなのか決めなさいって言ったんです。

 私は分かっていたんです、母と暮らしたくないということは。
 でも分かっていたんです、父と暮らしたいと言ってはいけないんだということも。
 そんなことを言ったら、母はボロボロになってしまうと。

 私は「親の役割を背負わされた子供」でした。
 もし母と一緒に暮らさなかったら、罪悪感に駆られていたでしょう。
 でも一緒に暮らしたら、生き延びられないだろうということも分かっていました。
 私は、まだ子供だから決められません、お父さんとお母さんが決めてくださいと伝えました。

 両親は別れませんでした。
 私は、母が父と一緒に暮らせるようにすることで、母の不幸な人生の責任をとったのです。
 私が言いたいのは、子供というのは、ボーダーの親の望み通りに考えるようになってしまうということです。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

 
・イーザーの話
 私の父は、母のボーダーの行動に全く気付いていませんでした。
 父と母は離婚し、母のもとに私と姉を置き去りにしました。

「私がひどいから、母は私のことを愛してくれないんだ」
 そういう声が私に中に組み込まれてしまっているんです。
 それを克服するのがどれほど大変か、それを考えると、もう生きることをやめたくなってしまいます。

 私は今でも感情のジェットコースターに乗っているようなものです。
 出口を探して激しく揺れ動いています。

 私は今、充分なお金も、家も仕事もあります。
 でも子供はいません。
 私には親になることは無理なんです。
 どうしたら親になれるのか、一度も教えてもらったことがないからです。

 私はこのダメージの克服に努めながら、残りの人生を生きていくでしょう。
 自分は愛されているのか、人のことを試していくと思います。

 私の心の底には、今でもあの子がいるんです。
 私が一度も手にすることができなかった、無条件の愛を探し続けている子供です。
 もう私には遅すぎます。
 でもボーダーの親を持つ他の子供たちには出口を見つけてほしい、それに間に合ってほしい、そう願っているんです。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

 
(前の記事からの続き)

 大人になった私は、自分を愛してくれる人を見つけようと死に物狂いになりました。
 でも私が選んだ相手は、私のことを全く相手にしない人でした。
 そうすることで、母との関係を何度も再現していたんです。

 そんな私も、徐々に自分のことを好きになってきました。
 私のことを見捨てたりしない人たちと友情関係を持つまでになりました。
 大抵の人は、相手を愛していることを表すために、お前は完璧じゃないなどと怒鳴りつけはしないのですね。

 私は母から急速に離れていきました。
 良い母とも悪い母ともです。
 あれは単に成長の一環だったのかもしれません。

 大人になるにつれて、母がBPDであるとはどういうことなのか、同情できるようになりました。
 でも私の中に組み込まれてしまったものは消えていません。

 夫が声を荒らげると、例えほんのちょっとでも、彼はもう私のことを愛していないんだと思い込んでしまうのです。
 いつか彼が目を覚まし、悪い夫に変わってしまうんじゃないかと心配になります。
 現実に戻れば、私自身、どうして彼の愛を疑ったのか理解できないんです。
 それでもやっぱり、彼のことを何度も試してしまうんです。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

 
・ケリーの話
 母は私の才能を励ましてくれたし、愛していると言ってくれました。
 でもBPDの性質が現れると、状況は一転しました。
 突然、「良い」母が、地獄の魔女に変わってしまうんです。
 私は愛されるに値しない、そう教える恐ろしい神だったのです。

 私は母に次のような手紙を書きました。
 でも送ることはありませんでした。

「私はこの人生を通じてずっと、お母さんのことを恐れてきました。
 いつ爆発するか分からない、お母さんの激しい怒りのせいです。

 私は二人の親のもとで育ったようなものです。
 良い母親と悪い母親です。
 良い母はとても理解があって、慈しんでくれる人でした。
 でも悪い母親が現れると、良い母親がしてくれたことは全て一掃されてしまいました。

 私が家族をメチャメチャにしている張本人なんかじゃない、そう自分に言い聞かせようとしました。
 それでも私は母の言うことを信じてしまったんです。

 私はどうしようもない人間、私は自分を無力に感じ、恐れました。
 ママはあなたのことを愛しているわ、良い母はそう言いました。
 そして悪い母は、お前はなんて酷い人間なんだと言いました。
 私は母を信じることができませんでした。
 同時に、私を愛してくれるのは母しかいないと思い込んでいたのです。

(次の記事に続く)

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

 
・ドナの話
 両親は私が11歳のとき離婚しました。
 それから、「ナダ(BPDの母の名前)のテープ」が聞こえるようになったのです。

 「ナダのテープ」には、母が私に言った酷いことが全て収められていて、私の心の中で何度も何度も繰り返し鳴り響くんです。
 私が大人になっても、どうにも克服しがたいものでした。

 母は今でも私の生活,家族,あらゆることについて指摘せずにはいられません。
 母とは電話で話す程度です。
 今は絶対に、ふたりっきりにならないようにしています。

・パットの話
 母には3人の夫がいました。
 最初の人(私の実の父親)はアルコール依存症でした。
 父は私が虐待されているのを目撃しても、ただ去っていくだけでした。

 2番目の父は、いくらか母と私のクッションになってくれました。
 母は少なくとも、彼が出かけるまでは、私を虐待しないようにしました。

 ある晩、彼が予定より早く帰宅して、母が私をぶっているのを目にしたんです。
 彼は怒りをあらわにし、母を殴ったのです。
 母の行動はエスカレートしていきました。

 3番目の父親は、手を出したり何か言ったりはしなかったのですが、積極的に虐待に加わっていました。
 つまり、母が私に何をしようが、知らぬ存ぜぬだったのです。

 ぜひ、ボーダーの親からお子さんを引き離してください。
 どうか、お子さんが自分から話せるように励ましてあげてください。
 どんな小さいことでも、お子さんが何かをやり遂げたら誉めてあげてください。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

 
・アリソンの話
 私の母親はボーダーでした。

 私の夫ジョナサンは、人を愛し、そして憎んでいました。
 境界など何ひとつ設けずにです。

 彼は独占欲が強く、私が姉と食事しただけでも浮気を疑いました。
 僕を置いていかないでくれと泣きつくこともあります。
 でもそんな涙は一瞬で、いきなり逆上し、私が倒れるまでぶち続けるのです。
 私は荷物をまとめて出ていこうとしました。
 すると突然、その怒りが止まり、涙が戻ってくるんです。

 誰も僕を理解してくれないと言いました。
 彼を理解できるのは私だけだったんです。
 私が彼の命綱でした。
 私が出ていったら、彼はペットを殺していたでしょう。
 自分を銃で撃ったかもしれません。
 こんな関係に留まっていたら、私は死んでしまうと気付くまで、5年かかりました。

 夫との生活は、母との生活の繰り返しでした。
 私は母と結婚したようなものだったんです。

 私は彼の素晴らしさ,激しさ,彼の愛を忘れないでしょう。
 でも私は彼のもとを去ることにしました。
 治療を受けていないボーダーの人にはうんざりです。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

平成24年4月現在の家族会財務収支

収入 77,000円  (①)
  
  内訳 4月 8日東京家族会(25名×1,000円)   25,000円
      4月 8日関西家族会(19名×2,000円)   38,000円
      4月22日東京家族会(14名×1,000円)   14,000円
 
 
支出 34,670円  (②)
 
  内訳 4月 8日東京講演者会食           3,750円
      4月 8日関西出張交通費          27,980円
      4月 8日関西資料コピー費          1,800円
      4月22日東京資料コピー費          1,140円
 
収支  42,330円=A(①-②)
 
☆ A 42,330円+416,316円(3月末残)=458,646円

 

上記 ご報告いたします。

財務報告は奥野代表の会計監査済です。

家族会事務局

 
 ボーダーの親を持つアダルトチルドレンの人たちから、自分のもう一方の親へのアドバイスを聞いてみました。
 ただしここに出てくるボーダーの親は、BPD以外の病気を抱えている人も多く、"標準的な"ボーダーの人より虐待であることに留意してください。

・クリスの話
 父は僕が17歳のとき、僕をボーダーの母親のもとに残して亡くなりました。
 BPDの狂乱状態に子供を置き去りにすることは、絶対にしてはいけません。

 母は僕を罵り、愛情を弱さと捉えていたため、本当の愛情を一切与えてくれませんでした。
 あんな環境でなかったら、少なくとも自分自身の人生を築くことができたと思います。

・マーガレットの話
 ボーダーの人はうつ状態からハイな気分へと、急に変わってしまいます。
 うつは数時間ほど続き、こちらが相手を気の毒に思うと、相手は面と向かって嘲り始めます。
 自分がどのような状況にいるのか分からないんです。

・グロリアの話
 両親は私が11歳のとき離婚し、母親がボーダーでした。
 父は私たちの親権を得ようとしてくれませんでした。
 もし父がそうしようとしたら、私は全面的に父を支持しました。
 法廷でも裁判でも、母が私をひどく怖がらせたと証言したと思います。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

研究から何が言えるでしょうか(5)

 
(前の記事からの続き)

・幼稚な子育て
 このタイプの親はたいてい低機能で、仕事を続けられなかったり、自傷行為や自殺の脅しをするかもしれません。
 幼稚な親はわが子を虐待的な親から守ることができません。

 子供と役割が逆転し、子供が親の面倒を見ていることもあります。
 世話をしてもらうことで、相手をコントロールしようとするといいます。
 破壊的な親と組になることも多いようです。

 子供は多くの場合、忠実なノン・ボーダーラインになるよう教え込まれます。
 彼らは世話人となり、自分のニーズを後回しにすることに慣れてしまいます。
 感情、特に怒りや憤りを表現することが難しくなります。

 彼らは幼稚な親を「良い」と考えているのかもしれません。
 もうひとりの親が自分を守ってくれないことを、見落としているのかもしれません。
 他人を優先し、境界の設定を難しくさせてしまうのです。

・自己愛的な子育て
 自分を中心に世界が回っているという傾向は、多くのボーダーの人に共通しています。
 自己愛的な親は、子供は自分と同じように物事を捉えるべきだと言います。
 意見の違いは全て、自分に対する攻撃と見なします。

 彼らは、わが子を自分の一部と感じているのです。
 子供が離れようとすると、彼らは傷つき、打ちのめされてしまうでしょう。
 それを揉み消し、できるだけわが子を自分のもとに引き止めるのです。

 子供たちの中には、自分が高齢になっても親を恐れる人がいます。
 自分自身の考えや感情を持つことに罪悪感を覚えます。

 子供の存在は色あせ、才能や能力は未発達になるかもしれません。
 わが子の才能や能力こそ、自己愛的な親を恐怖に陥れるのです。
 子供は自分の力を理解できなかったり、あるいは完璧になろうとして、過剰にそれを補おうとするかもしれません。

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

研究から何が言えるでしょうか(4)

 
(前の記事からの続き)

・搾取的な子育て
 自分が最もよいと思うことが、わが子にとっても最もよいと確信しています。
 片親引き離し症候群(片親疎外/PAS)の例によく見られます。

 親は、自分がそこから何を得られるかという観点で生活を捉えがちです。
 子供のニーズが自分のそれと反する時、子供は厄介な存在だとか、脅威と見なされます。

 忠誠,賞賛,服従を求めることで相手を支配しようとします。
 感情的に未熟で、他人のニーズや感情に鈍感です。

 子供は、利用されているように感じ、自己イメージが貧弱で、愛について誤った考えを持っています。
 感情的に自分を労ることができません。

・虐待的な子育て
 「~しなさい、さもないと」子育てと呼ばれます。

 他の子育てとの違いは、彼らの破壊性です。
 親はまるでわが子を破壊しようとしているかのようです。
 搾取的な親は子供の忠実さを食い物にし、虐待的な親は子供を力ずくでねじ伏せようとします。

 子供を身体的に虐待し、おおっぴらに彼らをけなします。
 子供が従わないと屈辱を感じ、過剰に反応したりします。
 自分と子供のニーズを区別できません。

 身体的,性的虐待と同じく、言葉の虐待も破壊的です。
 最も深刻なのは子供がこう思ってしまうことです。
 「私を守ってくれるはずの人が私を傷つける。
 それに対して私はどうすることもできない」

 その結果起こりうるものとして、うつ,依存症,PTSDなどがあります。
 自分は虐待されても当然と考えたり、人を信頼できなくなったりします。
 彼ら自身がボーダーになる可能性もあります。

(次の記事に続く)

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

研究から何が言えるでしょうか(3)

 
(前の記事からの続き)

・無秩序な子育て
 ボーダーの家庭ではほとんど普遍的に見られます。
 ボーダーの親は情緒不安定で、予測がつきません。

 ダブルバインド(二重拘束)〔*注〕を用いたり、子供を八方塞がりの状況に陥れたりするかもしれません。
〔*注:相反する意味のふたつのメッセージを同時に送り、相手はどうしたらいいのか分からなくなってしまうこと。〕

 ほんの気まぐれで、いつ爆発するか分からないような生活です。
 親は感情的な妥協点を見つけられません。

 子供の欲求を抑えつける親は子供に近づきすぎ、剥奪的な親は距離を置きすぎるのですが、無秩序な親はその両極がどちらも見られます。

 「お母さん(お父さん)が私を愛しているのなら、どうして私を傷つけるんだろう?」
 この根源的で恐ろしい疑問が、絶えず子供たちの心に付きまといます。

 そして彼らが出す答はこうなります。
 「私が悪い子だから......そうされても仕方のない子だから......
 お母さん(お父さん)は私を愛しているからこそ、私を傷つけるんだ」

 愛情は苦しみと等しく、無秩序が普通の状態になってしまいます。

(次の記事に続く)

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

研究から何が言えるでしょうか(2)

 
(前の記事からの続き)

・カルト的な子育て
 ボーダーの人の中には、世界を「善と悪」に二分するような組織に引き寄せられる人が大勢います。

 このような組織は、彼らの分裂した世界観を強化し、仲間を与え、虚しさをを紛らわせてくれます。
 儀式と信仰への絶対的な忠誠によって、彼らは子供の支配権を握ります。

 子供は、"よそ者"や自分の教え以外のものには不信感を抱きがちです。
 またはとても騙されやすいかもしれません。
 家族全体が子供たちを、"よそ者"の考え方をしたと言って罰することもしばしばです。

・剥奪的な子育て
 支配的な愛情は剥奪的な子育ての証だと言います。

 そのような親は、わが子が自分の望み通りである限り、彼らを感情的に支えます。
 しかし失望させられると、途端に愛情を撤回します。
 即刻、そして完全にです。
 愛情を注いだり、撤回することでわが子をコントロールしようとします。

 子供は、心の底で、自分は愛されていない,愛されるに値しないと感じています。
 友人や恋人ができても、誰かに愛されると信じきることができません。

 拒絶されると感じると、敏感に反応します。
 社会的技能の発達が遅く、うつ状態や自己不審が認められます

(次の記事に続く)

*「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」星和書店(ランディ・クリーガー)より

稲本

 

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