不安や心配を克服するためのプログラム:治療者用ガイド
本書は,『
不安や心配を克服するためのプログラム:患者さん用ワークブック』を使いこなしたい治療者のためのガイドブックです。
このプログラム(「不安や心配を克服するためのプログラム」)は,全般性不安障害(全般不安症)をもつ人やその傾向のある人が,不安や心配を克服する方法を学ぶためのプログラムで,十数回のセッションに分けて提供され,個人でも少人数のグループでも行えるようにつくられています。
プログラムを実施するにあたって,患者さん用ワークブックと合わせて,本書を手引書として使うことにより,より効果的な治療がめざせます。
本書は認知行動療法の手法に基づいて書かれており,初学者でも十分使用可能な内容です。
患者さん用ワークブックの各章に沿って,セッションの概要や検討すべき原則とポイント,ケーススタディ,非典型的な例と問題となる反応など,具体的にこまやかに解説されています。
リチャード・E・ジンバーグ、
ミッシェル・G・クラスケ、
デイビッド・H・バーロウ 著
伊豫雅臣 監訳
沖田麻優子 訳
定価 3,520 円(本体3,200円 + 税) A5判 並製 220頁
ISBN978-4-7911-0978-4〔2018〕
Contents
第1章 治療者がはじめに理解しておくとよいこと
第2章 不安と全般性不安障害(全般不安症:GAD)の本質
第3章 治療の概略と基本原則
第4章 全般性不安障害(全般不安症:GAD)とは
第5章 不安のモニタリング法を身につける
第6章 不安の持つ役割,機能
第7章 GADをもう少し詳しく知る
第8章 リラックスするための方法
第9章 不安を引き起こす思考をコントロールする(1)――危険を過剰に予測する癖
第10章 不安を引き起こす思考をコントロールする(2)――最悪の事態を考えてしまう癖
第11章 心配するという行動の本質をつかむ――恐れに向き合うということ
第12章 恐れを乗り越え,行動する
第13章 実際の問題に向き合う――タイムマネージメント,目標設定,問題解決へのヒント
第14章 薬物療法とこのプログラムとの関係
第15章 このプログラムの成果とあなたの将来
関連書
ふだん使いのCBT
マイケル・W・オットー、ナオミ・M・サイモン、ブンミ・O・オランジ、シャロン・C・ソン、マーク・H・ポラック 著、堀越 勝、髙岸 百合子 監訳