多剤併用療法が問題となっている現代、薬物動態学的配慮は必須である。
しかし向精神薬を中心に据えた薬物動態学に関する解説書は、訳書をのぞき皆無であった。
薬の副作用の発現を最小化し、効力を最大化するためには、個々の患者に適した薬の性質とその用量の選択、いわゆる個別化医療が重要である。さらに併用療法においては、薬の作用機序の理解と共に薬物動態上の薬物相互作用の実態を把握しておくことが重要である。
本書は、向精神薬の薬物動態をその基礎から臨床場面における実態・問題点まで実例を挙げて解説したものである。一般身体科治療薬との相互作用や、患者の年齢・性別・疾患・食習慣等の影響について詳述している。使用頻度の高い向精神薬のデータをまとめ、薬物動態学的に重要なパラメーターをカテゴリー別に薬のランキングをし、実践的に使えるテキストとなっている。
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